ビンゴ大会の景品と、コンテンツの関係について考える

私は、WCAN 2014の当日は参加者でしたが、CSS Nite in SAPPOROでは運営側でもあります。
昨晩、金麦とウメッシュを飲みながらFacebookに酔っぱらいの雑感を書いたのですが、もう少しきちんと考える必要があるなと思いました。

ミズノさんのことは、こちらに来る前から交流があったのでよく存じ上げています。思慮深い、いいディレクターさんです。今回の件もずいぶん考えたうえで記事にしたと思うんですが、敢えてブログで私が感じた「違和感」を書くことにします。

景品=コンテンツなのか

ミズノさんは、ふたつ目の記事でこのように書かれています。

「われわれWeb制作者は、WCAN2014Winterで学んだように、ユーザーにとって役に立つ情報=コンテンツを提供していくことを、みんなで考えるべきではありませんか」

ここで、われわれWeb制作者はクライアントに対して、「それは、本当に顧客が求めている情報でしょうか?」とNOを突き返すことができるかどうか。WCAN本編ではそのようなお話しをしていただいたのだと、僕は理解しています。

http://shunkantoeien.com/share/wcan2014winter-answer.html

私は今回、懇親会のみの参加で本編を見ていませんが、キノトロープ生田さんの名前を出された時点でこの論旨はわかりました。
第一の違和感はここです。

WCANのビンゴ大会において「景品の内容」だけがコンテンツなのだろうか?

WCANは年4回あり、年末の回だけは豪華なビンゴ大会があり、懇親会のみの参加が許されています。交流を大切にする名古屋らしい計らいだなあと思います。

私が考える、WCANのビンゴ大会のコンテンツは景品ではありません。みんなで交流しつつ、当たり外れも含めて全体を楽しむ空気です。たぶん、WCAN側はそれを期待していたのではないでしょうか。

  • 今回も景品多いねー、ありがたいねーと眺める
  • いやー僕ビンゴ当たらないんですよねー、と回りの人に自虐アピールをする
  • ビンゴになったら、いい景品を期待しつつ第二のくじを引く
  • 狙った景品にならなくて苦笑いしつつ受け取り、戻って回りの人と笑い合う

そのコンテンツは、ほんとうにマジョリティが必要としなかったのか

「どうせタダのビンゴ大会の景品なんだし、ノベルティでも詰め合わせておけばいいだろう」そんな気持ちが、心のどこかになかったでしょうか。

http://shunkantoeien.com/share/wcan2014winter.html

私はいろんなIT系イベントに参加してきました。「うわー…これマジでいらないわ」というノベルティもたまにありましたが、KWEBのは、クォリティも実用性もかなり高いです。ノベルティというより商品の勢いで開発・提供しているという意気込みを感じます。
そんな良いものだったとしても、ミズノさんのニーズには添わなかったということです。個人の志向なんだから仕方ありません。

ただ、「自分はいらないと思った=みんなもいらないだろう」というのは乱暴な意見です。

Webサイトのコンテンツを考えるうえで、「目的達成につながる行動を取ってくれる訪問者は、どのようなコンテンツを求めているのか」を考えます。その際、どうしても切り捨てなければならないのが、マイノリティです。

例えば技術的な面だと、IE8以下を優先して古めのコンテンツにするか、CSS3を駆使ししてモバイル端末で美しく魅せるか。
ライティングであれば、丁寧な文章を心がけるか、ややキレッキレのフランクな文章で近付くか。

「ビンゴ大会全体を楽しんでもらう」ということをコンテンツとして考えると「とりあえず、何かもらえたらいいや!」がマジョリティ、「必要ないものはいりません…」がマイノリティとなると思うのです。

それぞれのニーズ

さて、私の話です。今年も豪華なプレゼントだったのですが、私が必要ないものがいくつかありました。
「妖怪ウォッチ」「Concrete5以外の技術書」です。

どんなに人気の妖怪ウォッチでも、私には子どもがありませんし、親戚、友人にもその世代の子はいません。
技術書はすでに持っているものや、デザイン系は必要ありません。ですが、Concrete5だけは年末年始に試そうと思っていたので気になっていました。

最終的にコーヒーが当たったのですが、Concrete5の技術書と交換しました。
もし妖怪ウォッチが当たったら、会場内の子どもがいる友人に声をかけて、あげるつもりでした。

協賛で出してくれた人は、「私に喜ばれるものを用意した」わけではなく「参加者の多くの人が喜びそうなものを用意した」のですから、むしろそのほうがいいでしょう。
それに、交換するという行為もコンテンツのひとつじゃないかなと思うのです。

そんなわけで、私に声をかけてほしかったんですよねー。マグカップがもうひとつ欲しかったし、Jimdoのトートも欲しいし、Enlightenedのエージェントとしては緑のPCケースは抑えておきたいし。

まとめ・運営側の話

微力ながら、CSS Nite in SAPPOROのお手伝いを二年半してきました。すべての参加者を満足させることはできません。

毎回すべてのアンケートに目を通し、マイナスの意見があれば、それが改善が必要なマジョリティか、マイノリティか、実行委員会で反省会をして検討します。
どんなに成功した回でも、わずかに不満が書かれています。ちょっと凹みます。

イベントの運営って大変です。お金も手数もかかります。
いつも金銭面、広告面で応援してくれるところは、ノベルティを配るという形でお返ししたいものです。

たしかに、捨ててしまう確率が高いノベルティは、無駄かもしれません。私もあまり物を持たない主義なのでイベント後はいつも悩みます。

ただ、私が持ち帰ってきたものはノベルティだけだったのか、と考えるようにはしています。


投稿者名 うぇびん 投稿日時 2014年12月22日 | Permalink