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「ナインアワーズ赤坂」に連泊してみた感想

東京へ行くときにいつも利用しているビジネスホテルが、今回は予約できませんでした。いい機会なので、開業したばかりの超オシャレカプセルホテル「ナインアワーズ赤坂」にに連泊することにしました。開業直後の京都店に宿泊したことがあり、久しぶりでした。

結論から言うと、ナインアワーズ赤坂は、連泊や、荷物が多い旅行には全く向いていません。赤坂店には重要な問題が複数あり、かなり厳しいレビューをしなければなりませんが、敢えて正直に書きます。

睡眠が快適すぎる

開業時から変わらず、カプセル=スリープポッドの性能がすばらしかったです。マットレスは薄いのに驚くほど柔らかく、照明・空調・防音も完璧。二晩とも横になった途端に爆睡しました。

枕元には交流電源だけでなく、USB電源があります。物が置けるスペースもありますが、ごく小さいものしか入りません。身の回り品は足元にカバンを置くことになりますが、充分足を伸ばせるので許容範囲かなと思います。

ハンドバッグひとつで寝るだけであれば、ナインアワーズは最高です。というか、それがカプセルホテルの本来の役割だったのですが。

シャワー

ナインアワーズには浴場はありません。そのかわり、充分な数のシャワーが用意されているため、満員になる心配はありません。

シャワーはオシャレですが、ハンドルのどこにも出っ張りがなく、手に石鹸がついているとひねるのがとても難しいです。場所が場所だけに写真を撮れませんでしたが、「デザインの敗北」といった感じです。

洗面所、アメニティ

シャワーは充分なのに、洗面所が足りていません。朝は混雑して大変でした。アメニティはハンドソープのみで、洗顔料、化粧水などは用意されていません。そのくらいは持参するので問題ないのですが、コップもないので薬も飲めません。

休憩できない

ポッドを外から見せる設計にした、赤坂店のみの問題と思いたいですが、明らかに共有部に対してポッドが多すぎます。人が多すぎて落ち着かないです。

休憩スペースは一階のコーヒーショップのカウンターのみです。玄関にベンチがありますが、人の出入りが頻繁なので落ち着きません。自販機は外なので、着替える前に飲み物を買っておく必要があります。

トランクを開けられない

ロッカールームが狭く、かつブロックごとに廊下のどんつきにあります。説明が難しいので雑な図を書くとこんな感じです。絵が下手でエレベーターの前が空いているように見えますが、実際は、壁際には海外旅行者の巨大なトランクがびっしり置かれています。

この構造だと、ロッカーの前でトランクを開けることになりますが、狭い廊下をトランクが塞いでしまうので、同じブロックの他の人がロッカーを開けられなくなってしまいます(つまり10人いたら2人くらいしか開けられない)。常に空気の読み合いが発生し、朝は戦場でした。

なお、公式サイトの写真を見た限りでは、神田店(ウーマン神田)はこの問題が出にくい構造になっています。

セキュリティ問題

これを書いて大丈夫かと思いますが…朝、洗面所に男性が入ってきて歯磨きをはじめました。スタッフともLGBTの人とも思えません(男性スタッフは午前3時〜4時に来ます)。男性の洗面所が混んでいたから女性用の方に来たのかもしれません。

男女のエレベーターが隣同士で、かつフロントから死角になっているので、異性のフロアに簡単に侵入できてしまうことに気付きました。今のところ問題が起きていないと思いたいですが、なんらかの見直しをした方がいいのではと思いました。

まとめ

「ナインアワーズ赤坂」の感想は以上です。二泊以上には今後利用しないと思います。そもそも連泊をするような施設ではない、としても、飲みすぎてかばんひとつで宿泊するような使い方では、今度はアメニティが少なすぎる問題があります。

ただ、夜や朝にポッドから出て見る幻想的な景色、美しく海外の人でもまったく迷わないサインボードなど、デザイン性についてはほんとうにすばらしいです。デザインと宿泊施設としてのユーザービリティの共存を願うばかりです。