私たちの仕事の機材で、最もピンキリとなるのがキーボードです。安い品でもコーディングはできるので、後回しになりがちです。

自宅では、MacBook Proを「クラムシェルモード」で使っています。これまではApple純正のUSBキーボードを使っていましたが、三ヶ月前にPCを自作したときに、思い切ってメカニカルキーボードを購入することにしました。

Happy Hacking KeyboardREALFORCEも検討しましたが、最終的に購入したのは業務用ではなく、ゲーム用の「Razer BlackWidow X Tournament Edition Chroma」でした。名前が長いです。

Razer BlackWidow X Tournament Edition Chroma テンキーレスゲーミングキーボード 英語配列版 【正規保証品】 RZ03-01770100-R3M1

Razerはゲーミングデバイスの有名メーカーのひとつです。高級なゲーミングデバイスはeスポーツの激しい操作にも耐えられる堅牢さとキー反応速度を持っているので、コーディングにも役立ちます。

これを購入した理由、三ヶ月使ってみての感想などをまとめます。

良いところ

美しいは正義

最初にこれを見たとき、まず「美しい」と思いました。

メカニカルキーボードは、業務用だと古臭く、ゲーム用だと派手すぎます。BlackWidowにはいくつかモデル違いがあり、通常モデルはキーフォントが子供っぽいのですが、Tournament Editionだけはとてもモダンなフォントが使われています。

キーボードには、一日に何度も目を落とします。美しいに越したことはありません。

なお、バックライトは専用アプリで細かく色調整が可能です。後の写真のとおり、私は仕事中は抑えめのピンクにしています。

場所を取らない

テンキーレス・英字配列が、キーボード選びの必須条件でした。このモデルは、ゲーム大会に持参しやすいテンキーレスとなっています。

業務用のメカニカルキーボードはテンキーレスになると、Bluetooth接続だったり(自作PCがBluetoothに対応していません)、高かったりするので、結果としてこれが一番コストパフォマンスが良かったです。

Apple純正キーボードと同じキー配置

Apple純正キーボードと並べてみました。キー配置が、純正と全く同じであることがわかります。三ヶ月使った段階では、MacOSでもWindowsでも、不具合が出たことはありません。

安価なコンパクトキーボードは省スペースのために、一般の文字入力で使用されないキーの位置を変えていることが多いです。これがコーディングではかなり響きます。

「Razer BlackWidow」は数字キーのメインとサブの文字の位置が上下逆になっているのがかなり特徴的ですが、コーディングに慣れていると、この辺はほとんど気になりません。

残念なところ

うるさい

打鍵音がめちゃくちゃうるさいです。
メカニカルキーボードは軸の色によって打鍵の際の感覚が異なり、茶軸→赤軸→黒軸→青軸の順に打鍵音が大きくなります。このキーボードはRazer独自の軸ですが、一般の青軸と同じ、いや、それ以上のうるささです。

購入当初、なんとか音を和らげようとタオルを敷いてみましたが、元々大きいので無駄な努力でした。とにかくタイピングの際に力を込めないようにするしかないです(むしろ良いことかもしれません)。

三ヶ月たった今は、すっかりこの音にも慣れました。メカニカルキーボード使いは青軸の音が心地よく感じるというのは事実のようです。幸い隣家からの苦情は来ていないようですが、深夜に仕事やゲームをするときは気を遣います。

キーの位置が高い

写真のとおりですが、Apple純正キーボードと比べると、2cmくらい高くなります。私は今のところ気になっていませんが、肩こりの原因となるので、肘掛けのあるデスクチェアや、パームレストなどを使った方が良いです。

横から見ると上段・下段よりも中段のキーの位置が低くなっており、高ささえ合っていれば、タイピングの際に指が届きにくいなどの不便はありません。

マクロ機能が役に立たない

このキーボードは、専用アプリで「マクロ」を登録することができます。しかし、マクロを実行するキーが1つしか選べないので、主要なキーを割り当てることができません。
Minecraftの「ダッシュジャンプ」や「ひたすら真っすぐアイテムを置き続ける」などをコマンド化しようとしたのですが、複数キーで実行できないとスムーズに使えないので諦めました。

また、専用アプリには「どのキーを何回押したか解析する機能」がありますが、よほどゲームをやりこんでいないと使う機能ではないので使っていません。

毎週のようにアップデートがあり、そのたびに再起動になるのも嫌です。

お気に入りのデバイスだと仕事が楽しくなる

このような感じです。

とにかく、タイピングが驚くほどスムーズになりました。今は出先でこの記事を書いていますが、MacBook Proのキーボードを使うと指が疲れるようになってしまったくらいです。

打鍵音が最大の難点です。家族がいる人、神経質な人、隣家の壁が薄い人には、まったくおすすめできません。業務用のメカニカルキーボードだと、静音性を重視した「茶軸」があるので、そちらが良いと思います。

全体として「Razer BlackWidow」はとても気に入っています。美しいデザインにいつでも触れられると、仕事もちょっと楽しくなりますね。

この記事を書いた人

うぇびん

愛知県豊橋市に住んでいる、荒ぶるウェブおばさん。WordPressをはじめとした各種CMSを研究するのが好き。札幌のIT企業のビットスター株式会社に所属しています。