現在、「TEDxSapporo」の設立者であるネパール人、ディリップ・BK・シュナールさんが、ネパール震災の辺境地区の復興のため、仙台から神戸までチャリティーイベントをしながら縦断中です。
この記事を書いている頃は、明日の名古屋入りを目指して、安城市で休んでいると思います。
もしも週末の時間が10分ばかりあれば、この記事とリンク先のイベントサイトを見ていただけるとうれしいです。
Walk with Nepal | ネパール人のディリップが、母国の震災復興のために歩きます
ディリップさんのこと
ディリップ・BK・シュナール(Dilip BK Sunar)さんは、ネパール出身の社会活動家です。
ネパールには、貧しさや環境の厳しさで教育を受けられない子供たちがいます。札幌に移住したディリップさんは、NPO法人として母国に学校を建てる活動をしていました。
2011年の東日本大震災を機に、復興について話し合う場を設けようと、地元の有志とともに札幌版のTEDxを立ち上げます。
「TEDxSapporo」は成功をおさめ、特に昨年登壇した、北海道の地方都市で宇宙開発に関わる植松努さんのスピーチは、たくさんの人に感動を与えました。
「どーせ無理」を無くしたい…世界を感動させた町工場のおっちゃんのスピーチ
その後、ディリップさんは「日本・ネパール友好センター」を作り、母国へ帰っていきました。
…が、今度はネパールで震災が起きてしまいます。
富士山よりも高い被災地へ、物資を
ネパール震災の最大の被災地、シンドゥーパルチョーク地区は、富士山よりも高い場所に79個の村があります。
物資の輸送に車を使うことは無理な状況で、ようやくアメリカの協力を得て飛ばしたヘリが墜落したため、「危険地域」として公的な支援が止まってしまいます。
現地は未だに廃虚のままで、子どもも含む多くの人たちがまともな支援もなく、野宿をしながら暮らしています。
国際団体が現地に入れないので、ディリップさんは日本で集めた物資を、ロバを使って陸路で届けるという手段を計画しています。
当然費用がかかります。もし支援できたとしても、今後の復興のことも考えなければなりません。
今回の日本縦断は、東日本大震災・阪神大震災の復興のアイディアと、義援金を集めるための旅なのだそうです。
袖も擦り合わない縁と、自分にできること
ここまで詳しくご紹介してきましたが、私はディリップさんに会ったことが一度もありません。
ですが、札幌は私の故郷であり、TEDxSapporoには、私がお世話になっている人たちがたくさん関わっています。
ディリップさんは、彼らの大切な友だちの一人です。それは確かに何かのご縁だと思います。
私はなぜかよくわかりませんが、ネパールやチベットのあたりで暮らす人たちが好きです。親しみがわきます。DNAつながりとかがあるのかもしれません。
それで震災の直後に、赤十字に稼ぎの一部を送りました。
もう一度募金をするにしても、前以上のことはできません。
そこで、自分にできることとして、ディリップさんが私が今住んでいる愛知県に入ったタイミングで、この記事を書くことにしました。
ディリップさんの物語が私の周囲の人をはじめ、たくさんの人たちの目に止まって、少しでも活動の手助けになればと思います。
ディリップさんは9月2日(水)の夜に目的地の神戸・三宮でチャリティーイベントを開きます。
関西方面の方は、ぜひご参加ください。