「ちゃんとしたWindowsマシンを自作しよう2017」の最終回です。
自作のWindowsマシンが完成してから、今日で一ヶ月が経ちました。組み立ての際に苦労したことや、その後の話をまとめます。今しばらくお付き合いください。
組み立て作業の振り返り
組み立て作業自体は、想像よりも順調に進みました。大きなトラブルといえば、購入編のときにも触れた、HDDとマザーボードををつなぐSATAケーブルの規格が合わず、買い直しに行ったくらいです。
昔の自作PCよりもずっと楽になったのはもちろんですが、前日に居間を大掃除したのは正解でした。よく聞く「ホコリや静電気でCPUが壊れた」「小さいパーツをなくした」がとにかく怖かったのです。段取り八分ですね。
マザーボードにCPUを付ける。ふたつで5万円。ちょっと手が滑ったら5万円が飛ぶ。怖い #自作PC pic.twitter.com/1U35TkpR6W
— うぇびんさん (@webbingstudio) 2017年3月20日
組み立ての難しさよりも、ちょっと手が滑ったら数万円が飛ぶという精神的な負担と、とても細かいケーブルを暗いケース内で繋ぐことによる目の負担の方がきつかったです。CPUをマザーボードに取り付けながら「なぜ私はこんな苦行を自分からやっているのだろう…」と何度も考えました。登山家みたいです。
無事にUEFI(今はBIOSじゃないんですね…)が表示されたときは小躍りしました。
ビクビクしながら電源オン。うわーうわーなんか出てきた! #自作PC pic.twitter.com/q4wYNzWDYj
— うぇびんさん (@webbingstudio) 2017年3月22日
現実的な悩み
組み立てが終わってから、完成後も各PCパーツの箱を取っておかなければならないということに気付きました。
それぞれが精密機器として保証期間があるだけでなく、使わなかった付属品やドライバが、数年後に別のPCに組み替えたりするときに必要になるかもしれないからです。
自作好きな人の部屋が箱だらけなのも頷けます。どこにしまうか未だに悩んでいます。
また、当然の話ですが、自作PCのケースは拡張の余地を含めているため、完成品よりもふた回りは大きく、どうしても目立ちます。遊びに来た姉に「ケースに中身が半分しか入っていないじゃないの」と呆れられてしまいました。
でも自作楽しい
大変だったものの、PCの自作は楽しかったです。自分でパーツを厳選し、いちから組み上げたマシンが想定した通りに活躍してくれる達成感は、完成品では得られないものです。
目標にしていた3Dゲーム「Skyrim Special Edition」の測定結果は最高レベル、長年低スペックな環境で楽しんできたMinecraftもご覧の通りです。私の知っているマイクラじゃないです。
仕事以外の趣味のブラウジングには、Windows10を使うようになりました。「家庭で娯楽に使う」という目的であれば快適なOSだなと、改めて感じています。Windows8と比べると、Metroデザインも随分使いやすくなりました。
Cortanaを起動すると、要らないことを話しかけて来たり、Edgeを起動したりBingで検索しようとするのは本当になんとかしてほしいですが…
新しいことへの興味
画面の動画キャプチャが余裕でできるようになったので、これまで避けてきた動画編集の勉強をはじめました。
既に仕事の解説動画も一本作ってみたものの、数日費やしたうえに散々な出来でした。ウェブ制作と同様、動画の勉強も道が長そうです。
このスペックを生かした使い方を考えています。デュアルブートでのLinuxインストール、Gitサーバー構築、Mastodonの自宅インスタンス構築なども浮かんだのですが、セキュリティの低下につながりますし、VPSでできることをやっても意味がなさげです。
出先からリモートデスクトップでWindows環境の検証をするのが無難でしょうか…これが10年前なら、SecondLifeでビジネスに挑戦してみたかもしれません。
ともあれ、あれこれ計画を考えるのは楽しいものです。
自作の本当の楽しさは、仕組みが分かっている環境で、なんでもできる自由かもしれません。