WordPressで書いてきたブログを閉めて、本サイトのa-blog cmsに統合することにしました。
当分の間お見苦しい状況が続くかと思いますが(本サイトのホームにも新着出てませんし)、何卒ご容赦くださいませ。

前のブログでも書いてますが、私はWordPressが苦手です。
ソースコードもまともに書けない本文の自動フォーマットとか、テンプレートエンジンを介さず直接PHPを実行する仕様とか、統一感のない関数定義とか、不安定なプラグインとか。

ブログとしての安定感と、お仕事ではどうしても需要が高かったことから、悪い男に振り回される女みたいにグチグチ言いながらも三年間使ってきたのですが、この記事を読んで、引っ越す決心をしました。

WordPress3.0がリリースされましたが、このバージョンからcapital_P_dangit()という関数がコアの中に付け加えられました。このコードが何をするかと言うと、記事のタイトル(the_title)、記事の本文(the_content)、そしてコメントの本文(comment_text)に、間違ったスペルのWordPressが書かれていると、それを自動的に正しいスペルに修正する、というものです。

ちょっと頭の片隅においておくといいかもしれないWordPress関連の2つの論争 « Waviaei

前半のGPLの話も、お仕事で扱っている以上きなくさいことこの上ないのですが…

簡単に要約すると、「WordPress」という単語を正式な綴りに修正するためだけの関数がわざわざコアに加わっていて、これを実行するともしも間違ったWordPressが含まれるURLのリンクが本文にあった場合、勝手に修正してリンク切れにしてしまうというのです。

呆れてしまいます。もうね、アホかとバカかと。

誤解のないように補足しますが、 この関数は強制的には含まれていません。なので現行バージョンでは意図的に実装しない限り、綴りの間違いは修正されません。

海外のパワーユーザーには勝手にコンテンツを改変されることに異議を唱える意見もありますが、私はこの手の校正関数は悪いことではないと思っています。「表記の統一とHTMLの安定化」等の目的で意図的に選択できるのであれば。実際、WordPressでもa-blog cmsでもMovableTypeでも、お仕事で納品するときはよく校正オプションを利用します。

私が呆れているのは、CMSとしては全く意義のない関数が大きな顔をしてコアに存在しているという事実です…そんなものはストレスが溜まったプログラマがこっそりジョークで仕込むようなものじゃないですか。

そんなこんなで、TIPSやチュートリアル記事を書くのに無駄な時間を取られていたこともあって、やっとこa-blog cmsに移転した次第です。

ブログとしての用途が主ではないa-blog cmsは、ウィジェット機能がありません。
管理画面からテーマを編集することもできません。
WordPressのような豊富なプラグインはありません。

それでも、今の私のブログとの付き合い方には合っているCMSだと思うのです。

この記事を書いた人

うぇびん

愛知県豊橋市に住んでいる、荒ぶるウェブおばさん。WordPressをはじめとした各種CMSを研究するのが好き。札幌のIT企業のビットスター株式会社に所属しています。