任天堂がリリースした初のスマホアプリ「Miitomo」をさっそく遊んでみています。
既存のmiiを下敷きにした、アバター生成システムの精度には驚きです。私だけでなく友人たちもそっくりです。
3日ほど遊んでみて、楽しむコツや、気を付けた方が良いことがわかってきたので、気になっている人向けにまとめてみます。
Miitomoに向かない人
いきなり身も蓋もない話ですが、Miitomoは人を選ぶアプリだと思っています。
現時点では、ゲーム性はまったくなく、ほぼSNSと考えた方がいいでしょう。
質問に答えたり、他の人の回答にコメントを付けるほどコミュニケーションが発生する前向きなシステムは、Facebookに近いです。
なので、Facebookで疲れを感じやすい、以下のようなタイプの人は最初からやらない方がいいです。「なぜこんなことをしなければならないのか」と考えはじめるのに、一時間もかからないでしょう。
- 私的な話題をする友だちが少ない
- 自分のことを根掘り葉掘り聞かれるのは嫌
- 他の人にコメントやいいねをすることに義務感を感じる
- いわゆる、こじらせ系
また、pepperや「ゆっくりボイス」が苦手な人にも向いてません。こればかりは好みなので仕方ないですね。
フレンドの範囲
アプリを立ち上げてまずしたことは、フレンドリストを非公開にすることです。
世の中にはいろいろな考えの人がいます。友だちの友だち同士が、友だちとは限らないとも考えています。
また、SNS連携はFacebookのみ、その友だちの中でも、申請を受け付けるのは、ある程度私生活をシェアしている人までとしています。
Miitomoは過去の恋バナとか失敗談とか、けっこう踏み込んだ質問もしてきます(都合の悪い質問はシラを切りますがw)。
また、友だちの部屋に遊びに行くと「自分のいいところはどこだと思う?」などの「答えにくい質問」をされることもあります。
Miitomoをスムーズに進めたいなら、飲み会ができ、ぶっちゃけ話ができるくらいの友だちに留めておくのがいいです。
miiの声の設定
miiがしゃべるのが、このアプリの最大の魅力です。コメント欄でもしゃべるので、他の人のコメント欄が盛り上がっているのを見るだけでもやたら面白いです。
声は、早さ、高さ、イントネーション、間の取り方などとても細かく設定することができますが、自分そっくりな声にするのはちょっと無理です。「自分のキャラや回答の分量に合っているか」で決めた方がいいと思います。
私は声を決めるとき、かなり早口に設定しました。もともと早口というのもありますが、私は話が長いので、普通の早さにすると再生に時間がかかりすぎていちいち聞いていられないと思ったからです(一応、セリフをタップでキャンセルはできますが)。
miiの高めの声は、毎日聞いているとけっこう耳に触ります。イントネーションを強めにしているので、キーを落とそうかなと考えているところです。
まず自分が答える
Miitomoを楽しむポイントは「とにかくできるだけ質問に答える」ことです。
miiを作ったら、友だちにリクエストを送る前に、質問に最低10個は答えておきましょう。
自分のmiiが友だちの部屋に遊びに行くと、自分が質問されたことと回答のうち、まだ友だちが知らないものを、友だちに教えます。
このときにひとつふたつしか回答していないと、すぐ会話が止まってしまうのです。
別に真っ正直に回答する必要はないです。下品でない程度にネタに走りまくるのも面白いかも知れません。
回答にコメントしたり、先ほど触れた「二人だけの秘密の質問」に回答すると親密度が上がって、友だちが遊びに来ることが増えるようです。今後何かの機能追加に関係するのか気になります。
他の遊び方を考えてみる
画像作成アプリとして使う
冒頭の画像は、内蔵の「miiフォト」で作ってみたものです。
miiのポーズも含め、かなり細かいカスタマイズができ、友だちのmiiを追加することもできます。
フォントやスタンプ種類もやたら多く、しかも正式なフォント名まで説明されている誰得な仕様です。
自分のmiiの外見はいつでも変更できるので、画像作成アプリとしても使えてしまいそうな感じです。
ゆっくりボイスメーカーとして使う
Miitomoには「あいさつ」という設定があり、友だちの部屋に遊びに行ったとき、帰るときのセリフを自由に決められます。
この機能を使うと、好きなセリフを自分のmiiの声で再生することができるので、スマホの音声を録音する手段があれば「ゆっくりボイスメーカー」として使えるのでは…などと考えてしまいます。
自分の回答に自分でコメントして再生させる(コメントは削除できます)という手もありそうです。
と、三日間いろいろ遊んでみたわけですが、今のMiitomoは、質問に答えて服を着替えるくらいしかすることがありません。このままだとすぐ飽きてしまいそうです。
質問の自作、部屋の内装のカスタマイズ、mii同士が協力してできるゲームの追加など、今後に期待したいことは山ほどあります。
それでも「アバター同士が意思を持って会話する」という感覚はとても新鮮で、SNSの未来を見たような気持ちです。