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プロ制作者用のテーマ「echo」のMovable Type版をリリースしました

本日、プロ製作者のCMS構築に特化したフレームワークテーマ「echo」をリリースしました。

echo – プロの制作者のためのフレームワークテーマ

Movable Type版からスタートして、二ヶ月ごとくらいのペースでa-blog cms版、WordPress版とリリースしていく予定です。
応援・ご協力をいただきました、Movable Typeのパワーユーザーの皆様に、改めて御礼申し上げます。

ウェビングスタジオからのクリスマスプレゼントとして、12月27日(日)23:59までの限定で、実際のマニュアルの2章まで(全8章)を無償で公開いたします。

うっかり30日まで放置してしまいましたが公開を終了しましたw

マニュアルとこの記事を読んでいただき、「echo」に興味を持っていただければ幸いです。

プロ用のテーマを作る計画

「初心者ではなく、業務で制作をしている人をターゲットにした、フレームワークになりうる有償テーマを作る」

というのが、ウェビングスタジオのここ数年の目標となっていました。

有償テーマの制作ははじめてではありません。フリーとして独立する前、FC2ブログのプレミアムテンプレートを販売していて、素人ながら10点ばかり買っていただきました。
ですが、今回は一般の人向けではなく、プロのためのテーマを作ろうと考えていました。

最初の試作は、4年以上前に遡ります。「Tidia」というコードネームで、Movable Type用のテーマセットを制作しました。

また、2年ほど前には「logical_jp」というフリーテーマをa-blog cms・baserCMS向けにリリースしていますが、これも、将来的に有償テーマを作るための試行錯誤のひとつでした。

ですが、ここ数年はモバイルファースト・CMSフレームワーク・タスクランナーの登場などで制作現場の技術がめまぐるしく変わり、納得のいく形になりませんでした。

ようやく答えがではじめたのが今年の後半、baserCMSの「ratio_3_2」を作ったあたりです。

https://market.basercms.net/products/detail.php?product_id=89

ありがたいことにこのテーマはコンテストでもプロ製作者のみなさんから高評価をいただき、「echo」は「ratio_3_2」をベースに、さらにプロ制作に特化して制作しました。

プロのテーマに必要なこと

一般の人向けのテーマには(特にWordPressはプロ向けを謳っていても)、「ロゴの差し替え」とか「キーカラーの変更」などが管理画面からできるようになっています。

私はこれが猛烈に疑問でした。
ロゴや色のような、サイトの立ち上げ時に一回しか変更しない、かつプロなら簡単に差し替えられるものに対し、CMSのリソースを消費する必要があるのか、と思っていたのです。

しかも最近はSassなどでビルドするのですから、キーカラーだけ管理画面で変更できても改修性が下がるだけです。

むしろ、プロの制作に必要なのは以下の三点です。

  • 構造と外観の分離
  • METAタグなど、時勢に応じて修正が必要な箇所の汎用性
  • スニペット単位での再利用性

Movable Typeは、構築セオリーが案件によってバラバラなこともあり、最近は公式以外の配布テーマもほとんどありませんでした。

MTDDCや、実際の案件での経験をもとに、現場での導入に耐えられるクォリティを目指しました。おかげで二ヶ月もかかってしまいました…

フリーランスに仕事を頼めない人々

日本には無数の制作会社があります。イベントや実際にお話を聞くなどして、いろいろな制作会社の事情を見てきました。

その中でわかってきたのが、高いレベルの技術者が退社してしまい、協力を必要としているのに、「セキュリティの制限」「予算」「仕事を依頼する時間すらない」などの事情でフリーランスに仕事を頼めない会社が少なからずいることでした。

では、専門業者であるウェビングスタジオの技術とノウハウだけを、手間をかけずに販売する事はできないか。
そのように考えたのも「echo」制作のきっかけです。

そのような状況にいる方は、忙しすぎてイベントに来られないため、私もなかなかお会いできません。
すでにしっかりしたノウハウを持っている方に、無理に買ってとは申しません。
その代わり、あなたの周りにそのような方がいたら、「echo」のことを教えてあげてください。


今夜はクリスマスなので祝杯でも上げますが、明日からはまた制作再開です。a-blog cms版、WordPress版、echoやratioの拡張パッケージなど、作りたい商材は山ほどあります。

とりあえず、仮に立ち上げた「BASE」のショッピングカートが割引や返品に対応していないことがわかったので、早めに他のカートへ移転しなければなりません。年末年始もMacBookに向かっていそうです。