個人の非商用に限り、a-blog cms は無料でご利用頂ける事になりました | a-blog cms
これまで30日間限定の試用までしかできなかったa-blog cmsが、個人非商用であれば自由にダウンロード・利用できるようになりました。
評判がいいらしいけど、忙しくて30日じゃ検証しきれない…と思っていた方、とりあえず趣味で使ってみたいんですが、という方は是非お試しを。
ちなみに私は、30日間の試用期間ではほとんどいじれなくて結局ライセンス取っちゃいましたwちきしょうめwww
今回のアップルップルさんの英断を、私は金銭面とは違うところでとても期待しています。
私が把握している範囲では、a-blog cmsというのは「じわじわ良さがわかってくる」CMSであるからです。
a-blog cmsは「Web制作者のためのCMS」と銘打たれています。
特にアピールされているテンプレート仕様や、投稿画面もカスタマイズできる点などを見ると、なるほどと思います。
ですが、スキルがあればなんでもありになりつつあるMovableTypeやWordPress、やたら構築方法がわかりやすいSOY CMSと比べると、「何がどういいのか」をなかなか一言で説明できない面があります。
その「じわじわくる良さ」の例をひとつ。
二人以上のチームを組んでお仕事をしている制作会社は多いと思います。
大規模なCMS構築の場合、制作を始める段階でテンプレートの構成等をきちんと書類化して、擦り合わせをしてから始めるのですが、諸々の事情で、かなりの確率で途中変更が入ります。
そのひとつ、
「特定のカテゴリーの記事を書いたときだけHTMLの構造を変えたい」
という話になり、その構造を変える範囲が広い場合。
CMSがMovable Typeの場合で、ディレクターがコーダーにどう指示を出すかを考えてみました。
意味がわかんねえよという人すみません…
MovableTypeは専門用語多いんで…@@;
これが、a-blog cmsだった場合、たぶんこうなります。
どこが違っているかわかるでしょうか。
まず「条件分岐」について全く触れていません。
a-blog cmsには「ルール」という機能があり、特定の条件下で表示するテンプレートを、管理画面側でごっそり変えてしまえるのです。
(もちろん、変わる箇所が少ない場合は他のCMSと同様のテンプレート内条件分岐が使えます)
なので、コーダーにテンプレートさえアップしてもらえば、あとはディレクターが管理画面に入って
「カテゴリーが○○のとき」「bbb.htmlをテンプレートに使用する」
という設定を追加するだけなのです。
もう一点が
「画像のリンク切れについて触れていない」のと
「putしてと指示している」ことです。
Dreamweaverでは、FTP等を使ってサーバーにファイルをアップすることを「PUT」と呼びます(コマンドラインと同じですね)。
「PUT」は、SOY CMSのカスタマイズ解説のときにも触れましたが、サーバーとローカルの構造を同じに保ったままファイルをアップします。
なので、実際のサイトルートとは違う箇所にテンプレートをアップしなければならない一般のCMSでは「PUT」を使うことができません。
テンプレートができたらドラッグか他のFTPソフトでアップして画像やリンクが切れてないかチェック…となるわけです。
ですが、a-blog cmsはいろいろなところで紹介されている通り、画像やJavaScriptも含め、全てのサイト構造を崩さないままテンプレート化できます。
なので、Dreamweaverのサイト設定時に
「サイトのルート=a-blog cmsのテンプレートを置くディレクトリ」
とすれば、あとは画像のチェックもほとんど必要なく、更新しては保存→PUT(自動化してもいいかもしれないです)でサクサク進められるのです。
私のようにひとりで作業するのであれば、自分の中でワークフローが確定していればいい訳ですが、多人数の場合は意思の疎通が大変です。
それを大幅に軽減できる可能性があるというのが、a-blog cmsのすごいところであり、なかなか他の人に説明しようとしたとき、わかってもらえないところです。
とにかく皆さん、なんか作ってみてください。
放置サイトがあるなら、それを動的化してみるだけでもいいと思います。
「もう、MTでいいじゃん」というjunnamaさんの名言があります。
まあそれも確かに正論ですが、
「これでいいのか?」
「もっと良い作業の進め方があるのでは?」
「この案件には別のCMSの方が良くね?」
と考える機会を持つことが、この流れの速い業界では必要なことと思います。
いいじゃんなどと言っていいのは、junnamaさんのようにそのCMSにどっぷり浸かる覚悟がある人だけです。
a-blog cmsは、「用語の統一」が徹底している点も評価できると思います。
マニュアルインデックスを見ると、ほとんどの主要な独自タグにタグ名と口語名が併記されています。
CMSの細かいところについて、人にメールや口頭で説明するのはなかなか難しいものです。
こういった地味でも重要なポイントが、今回のoneライセンス自由化でもっと評価されてほしいと思います。