08fes

北海道WEBコンソーシアムの特別イベント「夏祭り(アドビ特集)powered by CSS Nite」。
参加した記録最終回。

Integratedキャンペーンのしかけ方

ビーコンコミュニケーションズ 渡辺さん

有名なクリエイティブディレクターさんが次世代型広告コミュニケーションについて講義 今回の目玉企画だったらしい
(すみませんFirefworksとかAIRしかチェックしてませんでした)

渡辺さんのこれまでの仕事と見どころについて
2004年
アリエール「アイラブ困ったさんブログ」
ブログがブレイクするちょっと前 企業がトラックバックセンターを開設したはじめての事例となった
2005年
NIKE「ブカツブログ」
NIKEと言えばかっこいい一流選手が沢山Flashで出てくるサイトがおなじみだが ブカツブログは実在の学校の部活動と連動することで、これまでのNIKEにないリアルなサイト展開を行った
2006年
NIKE「Just Do It キメワザバトル」
自分なりのスーパープレイ=キメワザ動画を募集 投稿してもらった動画をもとにCMを作り上げようという趣旨
Flashのストリーミング再生がふんだんに使用されている
2007年
NIKE ID「If you were a boy」
NIKE IDとはカスタマイズシューズを作るサービスのこと
当時の新モデルのコンセプトだった「子供の頃の恐れを知らない心」をテーマに打ち出したブログパーツを配布
キャラクターがパーツを使用しているブログ間を縦横無尽に走り回る 公式サイトでは走った軌跡=各サイトのキャプチャを敷き詰めて道が作られていく

「え?じゃあ途中で閉鎖したサイトがあったら道が切れちゃうんじゃないの?」という懸念が制作サイドにもあったが NIKE担当者がGoサイン(クライアントの方が恐れを知らない人だった!)
後で渡辺さんが質問にも回答しているが 大胆なサイトをリリースできるかは担当者の英断に左右されるところがまだまだ多いようです
特にNIKEは実験的な企画を通しやすいらしい

ヴィダルサスーンの企画について

ヴィダルサスーン「FASION MUSIC」

売り上げがピンチのヴィダルサスーン 今回失敗したら日本撤退も考えていた
起死回生の手段として大掛かりなキャンペーン展開を計画した

「洋服/音楽/ヘアスタイルの融合」

VOGUEなどと組んでいたブランド創立時のコンセプトに立ち返る

一般ではテレビCMがキャンペーンの軸となるのに対し 「FASION MUSIC」はWEBとモバイルを中心に他メディアの展開を広げていく形を取った
購入層である20代女性がいちばん近い場所

大胆な駅広告
新宿駅に幅60mの長い看板 途中にトルカがこっそりとついていて着メロがもらえるようになっている
大胆な公式ウェブサイト
安室奈美恵をイメージキャラに起用 昔の名曲をベースにアレンジした新曲を特別ムービー付きで発表

とにかくフル動画でものすごく重いんだけど(さっきMac miniで訪問したところ起動までに45秒ほどかかった)かっこ良くてインパクトのあるサイト作りを心がけた

…ここまでの時点でかなりのアクセスを稼ぐことができた
しかしそれだけではまだヴィダル復活には足りない

大胆な別メディアとの連動
JOYSOUNDと連動してテーマ曲をカラオケ配信
点数が高かった人にはレアなプレゼント
大胆なムービー作成サービス
東京の繁華街に特設のステージを設置
お客様に真ん中に立ってポーズ取ってもらう→360度からカメラ撮影して15分後にくるくる回る立体動画をプレゼント→お客様携帯で見て大喜び→公式サイトにも掲載されるからそっちも見てね☆

15分で立体動画作成とはなんだか凄そうな技術なのだが、実は完全手作業
ステージの後ろでは技術者さんたちが一生懸命パソコンで画像を加工していましたとさ

変わりつつある広告の定義

業界で良く言われていること→「広告は消費者へのラブレターである」

これまでの広告展開「AIDMAの法則」

注意 → 興味 → 欲求 → 記憶 → 行動
これは有名だよね

これからの広告展開「AISASの法則」
注意 → 興味 → 検索 → 行動 → 共有
インターネットを通して 消費者が広告に介入する流れ

「広告は消費者とブランドのBuddy化」
海猿でパートナーになって一緒に潜ったりするやつね

Buddyへの道
Encount(出会い) → Interactive(交流) → Repeat(再会)

「各ストーリーをどのように作っていくか」
を考えるのが、次期広告プランナーの姿なのです

新しい広告媒体
デジタルサイネージ
大きな看板が一面液晶画面になっていて、Webと連動している

顔認識システムが入っていて、前を通った人の年齢・性別を判定して広告内容やアプローチを変化させる
日本ではまだまだ発展途上の段階だが、最近お台場で「ゲゲゲの鬼太郎」のキャンペーンに使用された

携帯電話との連動
その前の24-7の古本さんの講義とたまたまかぶったが、携帯とPCを連動させたサイト展開が広まってきている
バスキュール「gyorol」
PCサイトのQRコードを取得すると 携帯サイトで釣りができる
釣果はPCサイトに名前入りで保管できる

最先端のマーケティング凄いよねえとか でも北海道じゃそもそも通らないんじゃね?とか考えながら全プログラムが終了したのでした

で、その後

取引先のWeb屋さんに会ったので一緒にいたmakiesさんを紹介。知り合いの少ない私でもけっこう知り合いが参加していました

そのまま懇親パーティーに参加…びくびくしながら名刺を配り 何をやっているのか自己紹介する私。
経験豊富なディレクターさん、フリーランスの人や勉強中の人、いろいろお話することができました。
そして名刺を10枚しか持ってきていなかったので、あっという間に打ち止め…

なんとなく三次会にもついていく
隣の席が空いている人がいたので、座らせてもらったらアドビの西村さんだった
名刺は持ってないノリは悪いわで西村さんに気を遣わせ大変なことに うぇびんぐさん死んでいい 西村さんすみませんAdobe製品大好きで

他の会員さんたちにお仕事のことを聞かれたり
(「・∀・)「 < きみ なんだか面白いねーー
とよくわからない絡まれ方をしつつ0時頃においとまして帰ってきた

帰ってからサイトをもういちど見てみたら さっきの (「・∀・)「 の人はHTML&XHTML&CSS辞典の人だった
北海道の人だとは知らなかった

今度SOHOのためのセミナーを開くそうなので話を聞きにいこうと思います。


というわけで全四回完結。これで後々忘れても読み返せば思い出せるぞ(笑)

この記事を書いた人

うぇびん

愛知県豊橋市に住んでいる、荒ぶるウェブおばさん。WordPressをはじめとした各種CMSを研究するのが好き。札幌のIT企業のビットスター株式会社に所属しています。