この記事は2007年に旧ブログで書いていたものを移動しています。
少し情報が古いところがあるかもしれません。
遅まきながら最近知ったのですが、「既存の静的ウェブページの一部だけを動的ページにする」という機能に特化したCMSツールがあるのだそうです。
PHPで動作し、データはメンテナンスがしやすいXML形式での読み書き。さらに、管理画面の入力項目名・項目数もXMLで自由に指定できます。
コメント・トラックバック機能を廃し、現場で求められる機能だけを搭載した軽量CMS。
MovableTypeやWordPressが空母なら、これは零戦といった感じです。
非商用であれば無料で使えますし、商用ライセンスもCMSにしてはずいぶん安いです(MTよりは高いですけどね 笑)
一般のウェブサイトでは、「新着情報」とか「今月の○○フェア」といった部分だけは頻繁に更新されますが、それ以外のページの更新はほとんどありません。
新着情報自体も、ログを数年分確実に保管する、という必要はありません。
こういった「既存HTMLの一部だけ動的ページにする」カスタマイズはMovableTypeでも可能ですが、プラグインを導入したりしない限り、管理画面の項目名は「本文」「追記」から変えることはできません。
商品一覧や何かのデータ表など、特殊な項目が沢山あるコンテンツの製作に適していると思います。
なかなか便利そうな「CMS Designer」ですが、気になる欠点がひとつ。
デフォルトの状態では、出力ページの拡張子が「.php」になってしまいます。
データベースをHTML文書(拡張子.html)として出力するには特別な処理が必要なのですが(ブログでいえば「再構築」がそうです)、それは搭載されていません。
URLの末尾が「.html」の状態で運用されているサイトの拡張子が変わってしまうというのでは、PHPファイルが検索に拾われるとしてもクライアントのOKは出にくいでしょう。
(2009.5.1追記:仕様が変わっているかもしれません)
つまり、CMS Designerをビジネスサイトに実装するためには、本サイト内でも紹介されていますが、
- mod_rewriteモジュールを利用してURLを擬似的に変える
- 拡張子が.htmlのファイルがphpとして動作するようにする
上記いずれかを実装しなければならない
=上記いずれかの機能を実装可能なサーバーを使用している必要がある
ということです。
CMS導入の際は、この辺りも慎重に検証する必要があるでしょう。
何にせよ、私自身はとても興味を持っているので、時間のあるときに非商用で試してみようと思います。
MovableTypeの不親切な管理画面には心底辟易してるのですよ…(=_=メ