先週の8月26日に、CSS Nite in SAPPORO, Vol.5「マーケティング発想のWebプロジェクト」が無事終了しました。
参加してくださった皆さん、応援してくださった皆さん、ありがとうございます。
実行委員の目線から、Vol.5の雑感など書こうと思います。
良かった点、反省点
今回は、新しい札幌版がはじめて、正式な実行委員会として開催したCSS Niteでした。
良かった点としては、各委員が役割を持ち、自主的に動いていたことだと思います。
本番のときも、ホテル入口から会場までが予想以上にわかりにくかったり、照明係を決めるのを忘れていたりといったトラブルもありましたが、お互い声を掛け合い、サポートしながらイベントを回すことができました。
新しい試みのひとつだった「スイーツタイム」も、旭川の梅屋さん、香川・塩江温泉のペンションとまとさんのおかげで大好評でした。
反省点としては、各セッションのスライド・時間チェックが足りなくて、いいお話だったのにタイムオーバーになってしまうなどの不備が続いたのが残念なところです。
このあたりはイベントの要ですし、実行委員の大事な役目なので、次回は改善しなければと思います。
私はソーシャルメディア担当でしたが、座っている位置が他の参加者の邪魔になったり、要所でいい写真をアップできなかったなど、消化不足になってしまいました。
細かいところまで気が回らないのが悩みです。
「アジャイル」という言葉
今回、プログラマの間で広く伝わっている「アジャイル開発」について、株式会社えにしテックのデザイナー、関谷さんに講演していただきました。
セッションを見た方は気付いたと思いますが、セッション中「アジャイル」という単語はほとんど出てきません。
私は数日前のスライドチェックの際「冒頭、一回くらい出した方がいいのでは?」とたずねましたが、当日のTwitterのタイムラインで、実際にアジャイル開発に関わった人たちの意見を見て、この単語を使わないことに意図があるのだろうと感じました。
システム開発の現場では、「アジャイル」という言葉の独り歩きや間違った解釈で、逆に制作環境が悪化する問題も多々起きているようです。
そういえば、Web制作にも似たようなことになっている技術があります。
HTML5と、レスポンシブレイアウトです。
これらもまた(特に後者は)、これまでの常識(きちんとカンプや企画書を出してから制作する)とは全く違うワークフローを考えなければなりません。
Webに携わる者にとって、関谷さんのセッションは全く他人事ではないのです。
林さんのセッションと、Tシャツの意味
最後に登壇いただいた、ロフトワーク代表・林千晶さんのセッションは、これまでのセッションのまとめとも言える、すばらしいものでした。
最後が時間切れとなってしまい、もうちょっとタイムテーブルを練るべきだったと反省しました。
林さんのお話を通して見える、Vol.5の全体像は
「世の中は大きく変革してきていて、それに応じて私たちも、小さく・早く・かつ自ら考えながら、クライアントと対等な関係をもってプロジェクトを形にしていけるよう、変わらねばならない」
ということです。
目的は変革することであって、手段となる知識はそれぞれと思います。
Facebookであったり、セルフブランディングであったり、アジャイルであったり、コピーライティングであったり、インバウンドであったり、ワークショップであったり。
当日、林さんが着ていたTシャツには、このセッションにあわせたメッセージが込められています。
中国の現代美術家・建築家の、艾未未(アイ・ウェイウェイ)の言葉です。
Creativity is the power to reject the past,
to change the status quo, and to seek new potential.クリエイティビティとは過去にとらわれず、新しい可能性を求める力である。
艾未未は、中国当局の言論・情報統制に対する抗議運動もしています。その背景が、この言葉にさらに重みを与えているのかもしれません。
CSS Nite in SAPPOROの今後ですが、10月頭に、益子さんのコピーライティング講座を拡張した、ワークショップを開催する予定です。
また、11月4日は今回と同じ、セミナー形式を予定しています。
札幌版の試行錯誤は、これからも続きます。
ご支援、ご参加よろしくお願いします v_v
Photo: 児玉昌樹(札幌版実行委員) 今回もありがとうございます(-人-)