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オンライン経理サービス「Ziitax」を試した

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MacOSで作業をすることが多くなってきて、経理関係をどうすべきか迷っていたところに、「フリーランスの為の青色申告」をうたった経理サービス「Ziitax(ジータックス)」がリリースされました。

私は経理専門学校を出ていて、複式簿記の知識はだいたいあります。
(フリーになるまで、このスキルが役に立つとは思いませんでしたが…)

今年の確定申告が順調に終わったこともあり、ちょっと試してみました。

全体の雑感

使ってみて、これは数字を見ると泣けてくる、ハクション大魔王な人のサービスだなあと思いました。
DTPデザイナーやイラストレーターにはぴったりですが、キャッチフレーズとなっているプログラマや、コーディング寄りのWebデザイナーには向いていません。

Ziitaxは、難しく考えなくても帳簿付けができるよう考慮されているので「お金の動きの構造化」に関する、いくつかの要素がありません(後述します)。
細かいことが気になる性格の人ほど、納得行かないだろうと思います。

それを前提にしたうえで、機能を紹介します。

よく使う仕訳が簡単

Ziitaxは、個人事業主がよく使う「諸経費」「交通費」「売上」に関する仕訳を抜き出し、メインメニューからすぐに使えるようにしています。
仕訳を選択するときに、プルダウンに科目がずららっと出ないし、余計な入力項目もないので、さくさく選択できます。



とりあえず、通信費を入れてみました。
同じ傾向の仕訳に、ブログのエントリーのようにタグを付けて整理することもできます。

Twitter BootStrapをベースにしたと思われるUIは、見やすくて操作感がよいのですが、保存したあとに、上から「保存しました」というメッセージがニュッと出てくる演出はいただけないです。
メインメニューを塞いでしまうので、入力後、別のページに移動したいときに「…うざっ」となります。



登録した仕訳は「レポート」メニューで修正や削除ができます。

まめに仕訳を入力していくと、資産の増減が折れ線グラフでわかるようになっています。
スクショを取った時点では経費しか入力していないので、マイナスになっています。



ユースケース機能

Ziitaxで面白いと思った機能が、ユースケース(利用目的)による検索です。

ダッシュボードから、どんな仕訳がしたいか入力すると、近いものを教えてくれます。
「源泉徴収」と入力してみると、個人事業主がだいたい悩む「あの仕訳」が出てきました。



そのまま選択して検索すると、仕訳のモデルが表示されます。
「このユースケースを元に記帳」ボタンをクリックすると、その内容ですぐに仕訳ができます。


と、記事を書いている段階で気が付いたのですが、これ、貸方は「売掛金」か「売上」のはずですよね…
現金を相殺しちゃってます(汗
まだまだ改良中の機能のようです。

17:25追記:売掛金に修正されました!ありがとうございます :D

その他の仕訳

あまり行わない仕訳は、「その他の仕訳」で作成できます。
ここではすべての勘定科目を選択できます。



たとえば、昨年末時点の事業資金を繰り越しておかないと、正確なお金の流れがわかりません。
会計ソフトは自動でやってくれますが、Ziitaxの場合は1月1日付で貸方を「元入金」として登録しておくのがいいだろうと思います。

Ziitaxでできないこと

補助科目がない

最初に書いたように、現時点のZiitaxでは経理に慣れてくると欲しくなるいくつかの機能がありません。
私的にいちばんネックになったのが、補助科目がないことです。

補助科目というのは、「普通預金」をさらに「A銀行」「B銀行」「C銀行」に分けたり、水道光熱費を「電気」「ガス」「水道」に分けることです。

確定申告では全部ごっちゃでも別に怒られないのですが、この機能があると補助科目ごとの合計を出すこともできるので「お金の流れを把握しやすい」とか「あとで入力漏れがあったときに間違いを調べやすい」といった効果があります。

現状では、タグをまめに付けて絞り込むしかないようです。

正確な日計票・総勘定元帳を作れない

青色申告の条件として、損益計算書などの提出する書類以外に、すべての仕訳を記録した日計票総勘定元帳を7年間保存するという決まりがあります。

Webサービスだといつなくなってしまうかわからないので、ローカル環境に(厳密には、電子データでの保管は届け出が必要で、理想は紙印刷です)保持することになります。

現時点のZiitaxでは、正式な帳簿を出力する機能は見当たりません。なので、とりあえずCSV形式でエクスポートするしかなさそうです。

家事按分ができない

フリーランサーは、自宅で仕事をします。
この場合、水道光熱費や通信費は私用が含まれているわけで、一部(通常は30%まで)を経費、残りを事業主貸としなければなりません。これを家事按分といいます。

やよいなどの会計ソフトだと、設定しておけば年末に勝手に計算・記帳してくれますが、Ziitaxにはその機能がないため、分けて記帳することになります。

まとめ

このようなところです。

辛口になりましたが、今年から経理をはじめる人、お金の増減をまめにチェックしたい人にはいいサービスだと思います。
月額1,500円(年18,000円)の投資をどう見るかというところです。

私としてはちょっと使えないなあ…というわけで、ふたたび経理ソフト難民となりましたwww素直にMac用経理ソフトを買うべきだろうかwww


複式簿記は完成されたプログラミング言語であるという論があります。
借方と貸方の関係、科目と仕訳の関係は、まさに高度なRDB(リレーショナルデータベース)です。

全部手書きで帳簿を付けるバイトもしたことがあるので、それに比べたらびっくりするくらい楽になりましたが、経理のシステム化はまだまだ難しいみたいですね。

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