怒りをコントロールする心理教育
「アンガーマネジメント」の普及と、指導者育成を目的とする団体のウェブサイトを制作しました。

MovableTypeがベースになっていますが、頻繁に更新するコンテンツ(セミナー情報・公認ファシリテーター・メディア掲載・ブログ)以外は、「FTPソフトで管理したい」という要望を受けて、静的なHTMLとなっています。

イライラさせないようにするには

アンガーマネジメント」とは、怒りの感情をコントロールして、仕事や生活での失敗を防ぐという、アメリカ発祥の心理教育です。

最近注目の分野で、テレビ番組の特番やビジネス誌、女性誌で頻繁に特集が組まれています。
代表の安藤さんをテレビで見たことがある方は、けっこういるのではと思います。

このサイトには、イライラに悩んでいる人が訪れて、ブログを読んだりセミナーの受講の申し込みをしたりします。
なので、このサイト自体がイライラさせるような構造だったら本末転倒です。

閲覧者をどのように悩ませずに案内するか、無駄なマウス操作・入力を抑えるかという点に気を配りました。

このサイトは、高解像度のディスプレイで閲覧すると、スクロールに添って縮小ナビゲーションが付いてきます。
最近作られたウェブサイトでよく見られる技術ですが、これも極力簡単にサイト内を巡回してもらおうと追加したものです。

デザイン

私はシンプルなデザインが好きで、個人で受注したときもそのようにご指定を受けることが多いですが、今回は極端に色やエフェクトが少ないサイトになりました。

かなりの数のカンプを提出して検討していただき、閲覧者にストレスを与えないようにと無駄を絞った結果、今の形になっています。

メイン画像に関しても、海外発祥なので外国人をコミカルに使った素材のほうがいいのか?などいろいろ迷ったのですが、今の3Dグラフィックを使った形になりました。

A-Formプラグインで離脱率を下げる

お問い合わせフォーム・セミナーの申し込みフォームは「A-Form」プラグインを利用しています。
PC用で3万円と有償のプラグインですが、ひじょうに高機能です。

ファシリテーター(クリックで拡大)
セミナー情報(クリックで拡大)

A-Formは、移動元のページからGET・POSTで送られた値をフォームに反映することができます(POSTができるのはダイナミック・パブリッシングのみ)。
この機能を利用して、「公認ファシリテーター」のページと、セミナー情報のページを経由したときに、自動でフォームに必須項目が入るようにしました。

入力の手数が減る分、閲覧者のストレスが減り、離脱率が下がることを期待しています。

MovableTypeの良さ

MovableTypeは私が扱ったことがある中では、a-blog cmsに次いで、静的コンテンツとの相性が良いCMSです。

コンテンツの構成やアクセス数によって、スタティック・パブリッシングとダイナミック・パブリッシングを使い分けられる点、優れたプラグインや拡張が多い点もいいところです。

表から見えないのでわかりませんが、「Custom Editor Button 2」プラグインでこのサイト専用の入力支援ボタンを作ったり、「MTAppjQuery」プラグインで、管理画面の項目を整備したりなどの内部的なカスタマイズも行っています。

「たとえブログ一個であってもウェブサイトを作らなければならない」
「管理画面の処理が遅い」
「FTPアップロードだけではテーマを更新できない」
などのデメリットばかりが話題となり、以前と比べるとユーザーは下降気味ですが、制作側が良いところを理解したうえで上手に使っていけば、末永く安心して使ってもらえるサイトを制作できると思います。

この記事を書いた人

うぇびん

愛知県豊橋市に住んでいる、荒ぶるウェブおばさん。WordPressをはじめとした各種CMSを研究するのが好き。札幌のIT企業のビットスター株式会社に所属しています。