岡崎の「デザイン工房ハラペコ」さんが、名古屋駅に移転しました。
事務所の半分がフリースペース「フィーバー柳橋」として、オープン予定です。
オープン前から、県内のIT関係者の秘密基地と化しており、私もFacebookページから漂うカオス感にひかれて、オープン前に遊びに行ってきました。
フィーバー柳橋は、名駅の東側に広がる「柳橋中央市場」のビルの中にあります。
市場が終わってひっそりした、築ン十年の廊下を突き当たりまで。
50年前にタイムスリップしたような感覚になります。
「ファインディング・ニモ」のノリさんの声を頼りに恐る恐るドアを開けると、代表の西岡さんに迎えられました。
場所が場所だけに「ここへ迷わずに来た人ははじめてだ」とのことです。
フィーバー柳橋の中は、昭和50年代生まれの大好物だらけ。
ファミコンロボットとバーチャルボーイが並んでいるかと思えば、人工芝とテントとか、学校机とか、古いMacとか、手づくりのステージが無秩序に置かれています。
学校机に多機能筆入れを仕込みたいところです。
「わざと方向性は決めていないです」と、西岡さんは言いました。
来週から、絵本作家さんが壁に絵を描くのだそうです。
Facebookページで見かけてから気になっていた、パンダのかぶりものを装着。
テンションが上がりすぎて、不気味な踊りを踊ったりしました(GIFアニメ | 12MB)
顔出しをしてなかった頃の、マ◯ド◯ルドの袋をかぶったときの記憶が蘇ります。
ちょうど尋ねて来たアプリ開発者の人から、デジタルサイネージの可能性の話を聞いたり、バーチャルボーイで遊んだり。
一段落したところで、西岡さんが「Oculus(オキュラス)」というバーチャルディスプレイを体験させてくれました。
私が体験している写真を見てもよくわからないですが、私はこのときジブリの映画のワンシーンを再現した空間にいます。
首の動きがモニタの角度と連動していて、足下を見ると水たまりがあり、顔を上げるとトトロと目が合います。
すぐ思い出したのが、ずいぶん遊んでいた「SecondLife」です。
日本では早すぎたSecondLifeですが、無数に点在するシム(街)では、すさまじいグラフィックスキルで作られた、本物そっくりな街並みや、Javaに似たスクリプトで作られた、レジャー施設や店が広がっていました。
このモニタでNiseko SIMのスキー場(リフトにも乗れる)を遊んだら、あの頃の三倍面白いだろうなーと、当時に思いを馳せたりしました。
そういえば、先日記事にしたインフィニットループさんも、Oculusのアプリを作っていました。
西岡さんはあいえるたんの記事を見て、「もっとOculusがリアリティを出すには『触感』が必要だろう」と言いました。
そんなこんなで、グダグダ楽しいお盆の午後を過ごさせてもらいました。
こういう、本業とまるで無関係な遊びは、何の役にも立たないようで、実はとても大事なもののように思います。
普段使わない感覚や情報を得ることで、新しいインスピレーションが生まれます。
CMS専門で仕事をしている私ですが、ウェブサイトの制作ツールとしてのCMSは、そう遠くないうちに終わると感じています。
デジタルサイネージへ進むのか、データ管理ツールとなるのか、他のウェブアプリと融合するのか。
最後の技術者のひとりとして、それを見届けたいです。
今週の土曜日に、フィーバー柳橋を体験できるイベントがあります。
オープン前のカオスに埋もれたい人は、お早めに申し込みを。
ハラペコさんがリリースした、プロジェクションマッピングを支援するソフト「ペコビジョン」も話題です。
無償なので、興味がある人は試してみてはどうでしょう。