ざっくり言うと…
・会社の予算に縛られるサラリーマンは、クライアントに対して「これ無駄じゃないですか?もっと安くできますよ」と伝えることが難しい。
・結果として、お金のために、お客様に不必要なサービスも提供してしまう。
・フリーランスは自分ひとりの予算しか背負っていないので、「これ無駄じゃないですか?予算もっと下げましょうよ」と伝えやすい。
・結果として、質の高い、無駄のない仕事を提供できる。
たまには釣られてみることにします。
このように仰っていますし。
いいですね!その主張をぜひご自身のブログで書いてくださいませ。 “@webbingstudio: 今回もイケダ氏は言いたいことと文章が噛み合ってない釣り記事を生成された。フリーランスは確かに提案の自由があります。しかし「削る」だけが提案ではありません
— イケダハヤトさん (@IHayato) 2013年4月4日
ただし、小さな抵抗として全部のリンクに「rel="nofollow"」を付けます。
ブログはこういう自由があるから、じつにいいですねえ。
フリーランスも不要なものを売りつける
会社に勤めている人が売上にしばられていること自体は、間違いのないことです。
たとえば、hogeというアプリケーションの開発元が、hogeを使わない提案をすることは、まず考えられません。年度末にはちょっとがんばっちゃったりするでしょう。
ですが「フリーランサーならみんな不要なものは付けないでくれる」と思ったら大間違いです。
フリーランサーは売上にしばられない代わりに、「自分が気に入っているもの・興味を持っているものを提案したい」という欲望にしばられています。経験が浅くて勉強熱心であるほどそうなります。
私自身もCMSを扱っていて、必要のないプラグインを追加してしまったり、クライアントの技術ではハードルが高すぎた提案をしてしまって、後悔した経験は何度もあります。
あ、それと、フリーランスだって売上にはしばられています。
前年より売上が大幅に下がると、前年の所得に応じた税金に泣かされることになるので。
「削る」だけが提案だろうか
いちばん違和感を感じたのがこれです。
あくまで一例なので、揚げ足取りになってしまうかもですが。
たとえば、地方で高齢者向けビジネスを手がけるクライアントが「ウェブサイトをつくりたい。ついでにツイッターもフェイスブックもやりたい。予算は100万円だから、これでよろしく」とオファーをくれたとします。
(中略)
私たちは30万円分の仕事をします。このDM専門業者いいらしいので、ご紹介しますよ」と伝えるべきです。
なぜ「予算を下げる」提案しかないのか?
確かにお金を無駄にかける必要はありませんが、無駄と思われる部分を、そうでない部分の質の向上に充てることもできるはずです。
クライアントさんが個人や非営利団体で予算が苦しいとかなら、その予算内できる範囲を交渉しますが、予算があると言っているのだから、Win-Winの関係(この表現あんまし好きじゃないんですが)となることを考えるべきです。
無駄だからと言ってごっそり削ったり、自分に見返りがないところにゆずったりしたら、それこそバカ正直すぎて、フリーランスには向いていません。
安易な値引きの繰り返しは、数年後の業界の景気と、自分の仕事に影響します。
これも、私自身の経験による見解なので間違いないです。
本当に「それ」は不要なのか?
引用元の事例の場合、私なら(私は企画のお仕事はしていませんが)、Twitterの予算の半分をWebサイトのスマホ対応、残り半分をFacebookに充てます。
ターゲットは、高齢者ではありません。
管理職や経営者になっていると思われる、離れて暮らす子どもたちです。
どのようなFacebookページを作り、どう展開するかというのは業種によって全然違うと思うので省きますが、故郷のお父さんお母さんのためにと、子どもたちがサービスの利用を検討することは少なからずあるはずです。
考え方によっては、無関係と思われるジャンルにも活用方法はあるのではないでしょうか。
やはりDMの方が効果が高いとなった場合は、70万のうち20万を、ITの情報網を活かして最も効果が高い送付先をリストアップする費用に充てることも考えられます。
業者さんに定期発注の斡旋をする代わりに、マージンをいただくとか…
自分の周りが、質の悪いサラリーマンばかりだとしたら
あくまで誤謬だと思いますが…
「とあるフリーランサーの方」が実在したとして、「盛り上がる」ほど質の悪いサラリーマンとばかり関わっていたのだとしたら、それは、その方が呼び寄せている可能性もあります。
仕事の質の善し悪しは個々によるところも大きいです。もしもサラリーマンが自社の売上や商品にしばられていたとしても、先述したような最善の提案の努力をする手はありますし、それすらできない環境であれば、違う会社に移っているはずです。
それ以前に、そんな会社さんと関わったことがあるなら、そういう気配の会社は避けるようつとめるはずです。
フリーランスには、選ぶ自由があるのですから。
イケダハヤトさんの記事の質がブロガーにしては低い理由
で、タイトルのこれです。
それはイケダさんが「ページビュー」という売上にしばられているブロガーだからです。
イケダさんの記事は目にする機会が多いですが、炎上している記事は、カチンとくる表現で固めた末に、ものすごく浅い表現で結論を寸止めしています。
「素材」として突っ込んでもらって、ブログへの訪問数を増やすためです。
ぼくの記事や書籍は、みなさんが記事を書くための素材くらいに思っていただければ。一言ツイッターでツッコミ入れるだけで終わらせるのは勿体無いですよ。
— イケダハヤトさん (@IHayato) 2013年4月4日
例えば、切込隊長のやまもといちろうさんなどは、一般には考えられない斜め上な喧嘩の売り方で、一般の人に突っ込む余地を与えます。
それとは違う「芸風」で「素材」を作っているのだろうと思います。
もし、最後までしっかり論破した記事を何本も書いたら、長くて最後まで読める人は少ないでしょうし、反論や言及してくれる人も減るでしょう。
イケダさんだって疲れます。
だから、結果として、質の低い、無駄だらけの記事を提供しているのです。
対話に最低限必要なのは、相手への敬意と関心です。相手をはなからバカにしているのは無論のこと、相手を「こいつは浅はかだから理解可能だ」と見くびることも、健全な対話を阻みます。自分の理解に落とし込もうとするわけですから。
— イケダハヤトさん (@IHayato) 2013年4月4日
とも仰るので、
あの記事は狙って浅はかな内容にしている
という前提で書かせていただきました。
私はこの記事を書いた時点でもうへとへとなので、対話は遠慮させていただきます。