a-blog cmsの実務制作の流れをまとめています。
静的コンテンツができたら、a-blog cms管理画面の方の設定を行います。
ディレクトリ構成に併せて、カテゴリーを設定する
で、最初にディレクトリ構成を決めておいた方がいいと書きました。
その内容を元に、カテゴリーを設定していきます。
カテゴリーを作成する際のコードネーム(MovableTypeでいうベースネーム、WordPressでいうニックネーム)を「作ろうと思っているコンテンツのディレクトリ名と同じ」にします。< /p>
a-blog cmsはカテゴリーの絞り込みや並び替えを非常に細かく指定することができます。なので、作成順とかIDは全く気にしなくて良いです。
a-blog cmsに含めず、静的コンテンツのままでよいところはカテゴリーを作成する必要はありません。
エントリーの編集設定を調整する
今回作ったサイトは、メイン部分の最初に表示される「コンテンツタイトル」が<h1>になっています。
ということは、記事本文内で見出しを使う場合は、<h2>から始まる必要があるのですが、a-blog cmsはデフォルトの状態で、自動で書ける見出しは<h3>からとなっています。< /p>
この場合は、管理画面メニューの「コンフィグ」から「エントリー:編集設定」を選択し、<h2>を使えるように設定しておきましょう。
テストエントリーを書く
カテゴリーが決まったら、それらに属するように表示テスト用のエントリーを書きます。
今回のサンプルサイトの場合は「時系列=ニュース」と「固定=会社概要」の2つのカテゴリー用のテスト記事が必要になります。
a-blog cmsは「カラム」を積み重ねていろいろなタグを簡単に書くことができる仕様なので、できれば全てのカラムを本文に使ってください。
ダミー文を用意するときのポイントなど書こうとしましたが、本筋から外れるので今度別の記事にします…
どのエントリーモジュールを使うか考える
a-blog cmsでは「エントリー一覧を表示する」「カテゴリーリストを表示する」ブロックタグのことを「ビルトインモジュール」と呼んでいます。
「指定した外部フィードの一覧を表示する」「関連記事一覧を出す」などといった特殊なものもあります。
基本的な考え方は一般的なブログと同じなのですが、エントリーに関するタグがMTでは<mt:Entries>だけなのに対し、a-blog cmsは五種類もああります。
それぞれ、使用できるタグの種類・ページ移動リンクの使用可否といった、いわゆる「できること」が異なっています。
スニペットをそのままコピペして使う場合はわかりやすいのですが、他のブログから移行してきた人や、静的コンテンツを元にコーディングする場合は、一体どれを使ったらいいのか混乱するかもしれません。
それぞれの仕様を、できることが多い順にまとめてみました。
尚、カスタムフィールドは全てのモジュールで参照できるようです。
モジュール | 説明 | ページ分割・ 前後リンク |
---|---|---|
エントリー本文 (Entry_Body) |
エントリー情報を全て表示します。MovableTypeの<mt:Entries>とだいたい同機能です。 | 使用できる |
サマリー (Entry_Summary) |
エントリータイトル・URL・カテゴリー・日付・主な画像・記事概要を表示できます。 | 使用できる |
ヘッドライン (Entry_Headline) |
エントリータイトル・URL・カテゴリー・日付を表示できます。 | 使用できる |
フォト (Entry_Photo) |
エントリータイトル・URL・カテゴリー・主な画像を表示できます。 | 使用できない |
エントリーリスト (Entry_List) |
エントリータイトル・URLを表示できます。 | 使用できない |
- 詳細や、エントリー以外のモジュールは公式リファレンスを参照してください。
ビルトインモジュール | a-blog cmsリファレンス
今回のサンプルサイトをこれらに当てはめてみると
各個別ページ
Entry_Body
固定ページ左側のローカルナビゲーション
Entry_List
を使うといいことがわかります。
使うべきモジュールがわからない場合
実は、表をよく見たらわかるのですが、Entry_SummaryかEntry_Bodyだけでもだいたいのことはできます。
なので、一覧に概要を出すのか画像を出すのかが確定していなかったり、モジュールを選ぶのがめんどくさ(ryといった場合は、このふたつのどちらかにしておけば融通が利くことになります。
「モジュールID」の設定が必須になるので推薦はしませんが、フォーラムで聞いてみた分には、Entry_SummaryをEntry_Listのように記事タイトルとURLだけのリストとして使ったとしても、特に処理速度には問題はないようです。
次回からは、いよいよ静的なHTMLをa-blog cmsと連動していきます。