沖縄県でSaaS型のWEBサービスを展開されている、AQUASYS(アクアシス)様のウェブサイトリニューアルを行いました。
所属のプログラマ様との共同制作で、デザイン・コーディング・サイト構成の改編を担当しています。
この案件は、制作前のプレゼンテーション(ユルいものではありましたが)を求められました。
そこで社内の方に特に言ったのが、「現状のサイトは不安を煽る」という点でした。
前のデザインは(外注したらしいです)一見無難なのですが、コンテンツに行き止まりがあったり、サービスについて概要しか書いていなかったり、欧米圏独特の強い言い回し(AQUASYSの代表は外国の方)が残ったままだったからです。
IT企業というのは実体のないものを扱っているので、ちょっとした不安が「契約しない」という選択につながってしまいます。
とにかく、一般の人には理解しにくい「SaaS」や「CRM(顧客管理システム)」を、障害なく伝えられるかを、プログラマさんから会社としてのデザインの希望や、社内の営業計画を聞きながら制作していきました。
自分でもできるだけ、SaaSやCRMについて予習したつもりです。
制作時に、ディレクションを担当したプログラマさんに、以下のような要望を出されました。
- サイトの共通部分の管理に「Genshi」を使いたい
- Subversionでのバージョン管理に協力してほしい(TortoiseSVN)
「Genshi」はPythonのテンプレートエンジンです。基本的にはSOYCMSに似た、HTML内に属性値を書き込み内容を置換する形式で動作します。< br />
実際の組み込みはプログラマさんに行っていただきましたが、独自タグの位置・ページ毎のHTMLの指定方法など、都度指示をもらいながらコーディングをしました。
また、Dreamweaverに入っているSubversionでは機能にまだまだ不備があって管理しにくい、ということだったので、TortoiseSVNを利用しました。
正直、これまではSubversionのメリットがわからなかったのですが、丁寧に使いかたを説明してもらって導入してみると、プログラマさんといちいち連絡を取らなくても作業を進められるし、バックアップ・復元も簡単にできるので良かったです。
今回の案件で、初めて本格的なプログラマさんとお仕事をしました。
前の記事でも書いたことですが、デザイナーとプログラマの共同作業でいちばん大切なのは、綿密なコミュニケーションだと痛感しました。
お互いの作業に関する要望を出し、どちらかが譲歩することになった場合、譲歩してもらう側は具体的な説明をする。
デザインの反映に関してはプログラマ、作業環境に関してはデザイナーの譲歩が多くなるのですが、ここで説明が足りないともやもやしたまま進んでしまうので、納得のいかないお仕事になってしまうのではないかと思います。
とにかくSkypeチャットは必須ですね。
いつもと違い勉強することがたくさんありましたが、得るものもたくさんありました。