2009 年6月27日に開催された、CSS Nite LP, Disk 6 「CMSリベンジ編」の参加レポートです。
最後のコマは
によるミニセッションと、パネルディスカッションでした。
セッションについては短くて書きようがないので、製品の概要と私の感想のみ。
追加参入の三社は、製品に関するセッションが5分程度しか与えられていません。
…が、プレゼンターの皆さんの集中力がハンパなく、5分でも各製品の特徴や魅力までは充分知ることができました。
bingo!CMS
特に凄かったのが、一番手のbingo!CMS。
もともとbingo!CMSは、DTPデザインの感覚でレイアウトできるという方向性なので、ドラッグ・ドロップを駆使したダイナミックなデモ動画は観客の目を引きます。
(ちゃっかりまだ開発中の機能も混ざっているwww)
ラストに「参加者全員にシングルライセンスをプレゼントします!」という太っ腹発言があったこともありますが、会場は大いに沸きました。
素晴らしい製品はじっくり使ってもらえば必ず分かってもらえるけれど、使ってもらうには魅力を最大限に引き出す交渉術がなければならない。
CMSを勉強するために上京したつもりが、プレゼンの勉強にもなってしまいました…東京オソロシス。
Jimdo
Jimdo(ジンドゥー)は、SOY CMSの少し前にブックマークサイト等で話題になったWEBサービスです。
コアはドイツ製なので「国産CMS」とは少し違いますが、KDDIが提供しているのでシステムは完全に日本語化されています。
最新技術のCMSを無料サービスとして利用できるので、私もアカウントを取っています。
カスタマイズまではできてませんが、LP6に参加した他のCMSと同等の「公開画面と全く同じ管理画面」がWEBサービスとして利用できるのは注目です。
有料版の9割は、法人やWEB制作会社とのことですから、充分に業務利用も可能なようです。
現状では「仕事に利用したい」の割合は高くないのですが(前後のセッションと比べて割と控えめだったのもあるのかも)、今年の秋からテンプレートを一般ユーザーが公開・販売できる、「ストア機能」を実装予定だそうです。
FC2ブログの共有テンプレートを連想させる、ストア機能。
久しぶりに販売用テンプレート作りに挑戦してみましょうかね…
Power CMS for MT
「Power CMS for MT」は、MovableTypeにCMSとして不足している機能を追加するプラグインパックです。
他のCMSと比べると高価ですが、MTのノウハウの踏襲と、手厚いサポートを売りにしています。
プレゼンターの野田純生(junnama)さんといえば、MovableTypeのエヴァンジェリストの一人で、MovableType・CMSに関するたくさんのアウトプットをされている方です。
つまり、「MovableTypeから乗り換えられる国産CMSはどれだ?」というイベントに、何故かアウェー参加していたわけですw
シックスアパート社の人も実は見に来てるしwマテwww
このセッションで、junnamaさんは強烈な一言をぶつけてきました。
もう、MTでいいじゃん。
ぶっちゃけ。 何だかんだいっても 今までに身につけたスキルが 活かせた方が幸せじゃね?
(人間だもの)
junnamaさんによると、この発言はこれまでのセッションを見て追加したアドリブだったそうです。
以下の記事を併せてお読みください。
そろそろ「もう、MTでいいじゃん」についてひとこと。 (Junnama Online (Mirror))
MovableType5発表の件と併せて、この発言については、また別にグダグダ書こうと思います。
パネルディスカッション
「MTでいいじゃん発言」は、その後のパネルディスカッションに響いてくることになりました。
パネルディスカッションは、これまでのプレゼンター全員が出席して
- MovableType・WordPressについてどう思うか
- 他のCMSに負けないと思っていること
- デザイナーに向けて考えている戦略
- 全体構築・部分構築どちらに向いているか
に、順番に答えていくというものです。
ところが、そもそも国産CMSのほとんどがMovableType・WordPressを意識して作られたものだからなのか、自然と回答が全社似通ってしまうのです。
元々部分開発目的に開発されているCMS Designerは、はっきり発言が違っていましたが、流石に三番目の「デザイナーに向けて考えている戦略」は皆さん答えに困っていたようでした。
札幌に帰ってから他の参加者のブログを見てみても、「MTでいいじゃん発言」とこのパネルディスカッションに関して
「MovableTypeから乗り換えるほどの差別化は感じられなかった」
と感想を述べている人も多く見られました。
ともあれ、CSS Nite LP6はこうして閉会となったのでした。
これで終わりじゃないぞい。あとちょっとだけ続くんじゃ。