2009 年6月27日に開催された、CSS Nite LP, Disk 6 「CMSリベンジ編」の参加レポートです。
14:00~
「SOY CMS」
ベンダー:日本情報化農業研究所
【使用経験あり】
日本情報化農業研究所とは
本当に農業をやっている会社(農業技術の研究等・プレゼントも野菜だったw)
WEB制作業もやっているけどSOY CMSは農業者向けに作っているわけではない
CSS Nite in KYOTOもSOY CMSベース
MovableType等、従来のCMSの難点
- デザインが自由にならない
- CMSを知らないとマークアップができない
- 構築後の修正が難しい
- 他の人が直そうとしてもわからない
SOY CMSの利点
- 「ページ」と「記事(内容)」が完全に分離しているためサイト設計が柔軟
- HTMLの属性値に対して独自タグを指定する方式→今のHTMLのダミーテキストを残したまま構築ができる→テンプレートをブラウザ・Dreamweaverでプレビューできる
- ダイナミックページ編集機能→プレビュー画面(※注 公開画面ではない)から直接テンプレートを編集できる
構築の流れ(デモ)
- 新規ページを作り、テンプレートエディタに静的HTMLのソースを貼り付け保存
- 新着部分の一件目のHTML要素の属性値にcmd:id=”hogehoge”等の独自タグを加えていく(HTML自体は変更しない)
- 独自タグを加えた範囲をブロックタグで囲む
- 作ったブロックに対し「何のラベル(カテゴリー・タグのようなもの)が付いた記事を何件表示するか」を指示
- 二件目以降のダミーテキストを非表示タグで囲む
ひな型機能
記事のHTML構造(テーブル等)、カスタムフィールドの表示位置などをテンプレートとは独立した形で保存、記事ごとに流用が可能
拡張機能
プラグイン
SOY CMSの一部として簡単な機能を追加するもの
カスタムフィールド・ブロック一括指定・テンプレート同期(テンプレートをHTMLファイルとしてエクスポート)
SOY App
SOY CMSと連携して動作する半独立のアプリケーション
お問い合わせフォーム・メール・etc…
管理画面のカスタマイズ
公開ページのテンプレートと同じ仕組み
注意文を入れたり、使わない機能を消したりできる
サポートについて
オープンソース(GPLライセンス) 全てフリーで利用可
有償でのサポート・フォーラムも有
その他
- 実績紹介サイトを開設予定
- 現状の最大サイト=テンプレート数十点+記事数数千件くらい
- URLの末尾を「.html」にした場合で、同じディレクトリに静的ファイルが既にあった場合は静的ファイルが優先される
この仕様を利用すると静的ページを表向き公開したまま裏で動作テストができる
私は以前、SOY CMSのレビュー記事を書いています。
北海道開発オフ:SOY CMSは、SOHOやWebデザイナーの救世主になるのか
このとき、結論としては元記事の蒲生さんに反論する形で批判ぽいことを書きました。
いろいろ書いている通り、私としては
「蒲生さんの記事タイトルは大袈裟。現時点ではSOHO救えません」
というのが率直な感想です。
…のですが、その後数ヶ月で、私が指摘した部分の半分が改良されていたり、追加マニュアルがアップされてます。
フォロー記事書けませんでしたすみませんすみません。
オーサリングツールとの親和性、無償ゆえのユーザーの情報の多さ、伸びしろが、SOY CMSの強みかなと思います。
個人的には正式に対応したいと思っているCMSです。
プレゼンも、最初は緊張している印象でしたが、内容はわかりやすかったです。
ただ、良い点でもある「ユルさ」が、本格的に使おうとすると「不安」になってしまうのが本音です。
また、今回参加したベンダーの皆さんの中で唯一、パンフレット等を貰っていません。
細かい機能などは利用者のレビューを読むか、使ってみるしかありません。
ページ冒頭のグラフの通り、サーバーの条件さえ満たせば、簡単に使えます。
SQLite版を使って、デモサイト・小規模サイトなどで、まずは簡単なコンテンツを作ってみるのが良さそうです。