MovableTypeは利点のひとつに、国内ユーザーの多さや安定性を挙げられることが多いですが、ひじょうに詳細なアーカイブ設定・拡張ができるのも特徴です。
学内資料・企業のIR情報などで利用機会がある「三月締め四月開始」などの「年度アーカイブ」を追加するプラグインもいくつか出ていますが、どれもサポートはMovableType4で終わっています。
現バージョン(MT5)で利用できるかどうか検証してみました。
はじめに
- MovableType5.031コマーシャルパックで、業務用を想定して構築したサイトで検証しています。
- 「カテゴリー+年度アーカイブ」までは確認してません。
- MovableType5.1betaは未確認ですが、UIの向上が主なので問題はないかと思います。
BusinessYear
これから紹介するプラグインではいちばんシンプルなものです。 アーカイブリストを特別なものにする必要がありません。
ですが、エントリーを書いたときや、再構築の際にエラーになってしまいます。残念ながらMovableType5以降では使用できないようです。
FiscalYearlyArchives
単純に「年度別」に対応したいだけなら、これが扱いやすいです。
MTIfArchiveTypeEnabledタグ、アーカイブリストを書き出すMTArchiveListタグの、archive_typeモディファイアを「FiscalYearly」に変更します。
MovableType5でも問題なく動作しました。
ExtendArchives
年度だけでなく、半期・四半期・隔月にまで対応している高度なプラグインです。記事冒頭のスクリーンショットは、これを「全部盛り」で使ってみたときの画面です。
いわゆる「永遠のベータ版」となっていますが、MovableType5でも問題なく動作します。
アーカイブページのパス、アーカイブの見出しまでかなり細かく設定できますが、機能が細かすぎるのですぐ使いたいときにちょっと悩むかもしれません。
というわけで、FiscalYearlyArchivesとExtendArchivesは現在でも利用できます。
尚、全てのプラグイン共通の注意点ですが、アーカイブの開始月の設定はMovableType全体で共有されます。
例えば、MovableTypeの中にウェブサイトAとBがあって、Aの1個目のブログでは4月開始、Bの2個目のブログは10月開始にしたい…ということはできません。
もちろん、片方が1月開始の普通の年アーカイブであれば大丈夫です。