a-blog cmsの本拠地・愛知県で開催された、ユーザー同士の合宿に参加してきました。
a-blog cms Training Camp 2010 Autumn告知ページ
全国のパワーユーザーさんと交流できるなかなかない機会だし、開発の皆さんにいろいろ教えてもらいたいことがあったので、思い切っての名古屋旅行。
参加者33人。a-blog cmsの勢いを改めて確認する二日間となりました。
会場は愛知県の南端にある絶景の宿。
ここで実質24時間こもって、セッションやLTが行われます。
とりあえず、私が聞いてきたことをざっくりと。
次期バージョン(1.4)の新機能
ユニットごとのダイレクト編集
Jimdo、SOY CMSと同様の編集機能
カーソルを置くとハイライト→クリックで入力フォームがポップアップ→ユニットの一部だけすぐ編集
よくわからない人は、Flickrのタイトル・キャプション編集を思い出してみてください。
管理画面に増えた機能
- モジュールIDの複製
- カテゴリーの詳細設定画面で親カテゴリーを指定(新規エントリーからも可)
- エントリーのブログ間移動
- アクセスログの運用(CSVダウンロード・削除)
- 画像アップロードも必須項目に設定できるようになった
- どのブログに登録されているユーザーでも、設定したいで他のブログへログインできるようになった
その他の機能
- GoogleAPIによるサイト内検索
- パブリッシュ(処理に時間がかかるパーツだけ事前に生成しておく機能)
- ドメインエイリアス(設定により、異なるドメインで同じブログにアクセスが可能になる)
フィールドグループ
複数の項目を組にした、いくつでも増やせるカスタムフィールドを作れる
dtとdd、thとtdなどの表作成に便利
(5回まで等、繰り返し回数を制御することはできない)
ユーザーの有効期限設定
一定期間後にユーザーアカウントを停止させることができるようになった
(日付指定・xx日後等は現状ではできない)
マイクロページ
1エントリーを指定したユニット数ごとに数ページに分割できる、WordPress・Joomla等にある機能
アクセス制限
IP等、特定の環境からしか編集やログインができないようにできる
ナビゲーションモジュール
WordPressと同様のカスタムメニューが作成できる
現状バージョンの機能
セッションで聞いたこと以外にも、社長の山本さんや開発の皆さんにわからないことを直接教えてもらってきました。
カスタムフィールドを表示の制御に使う
の引数を「hogehoge/true」とすると
hogehogeがtrueの記事のみ表示される
ポストインクルード
内蔵のJSを利用して別のエントリーの情報を呼び出す(次のエントリーのカスタムフィールド等)
ユニットのテキストフォーマットを定義する
以前の解説で触れた「投稿画面の見出しは基本ではレベル3からだが、レベル1や2を追加することもできる」機能について。
よく使う飾り枠、二段組などのフォーマットの追加に加え、一覧ページと詳細ページで見出しレベルを変更することもできる
(とても便利なので、いずれ解説記事を書きます)
アクセスしたユーザーごとにテーマを変更する
プルダウンやラジオボタンなどで各ユーザーがテーマを選択できる
以降はcookieに補完され、自動で以前選択したテーマが表示される
他のCMSでもJavaScriptでCSSのみ切り替えるテクニックがありますが、a-blog cmsの場合はHTMLや投稿画面を含め、テーマをそっくり入れ替えることができます。
…他にもカスタムフィールドの詳しい使い方や、jQuery mobileとの連携などのセッションもあったのですがまとめ切れず。
とにかく密度の濃い二日間でした。
名古屋へ来たのははじめてのはずなのに、たくさんの参加者さんが私を知っていたのがなんとも恥ずかしかったです///
夜は産まれてはじめてのふぐ料理、翌日は伊勢湾の素晴らしい朝日を堪能しました><
「どの案件にも使える、パーフェクトなCMSはない」というのが私の考え方です。
設置しやすいとか構築しやすいとか、何かに特化すると他の部分が扱いにくくなってしまうのは当然だからです。
そんな中で、a-blog cmsは制作者・更新担当者双方への使いやすさを持った、利用できる範囲が広いCMSだと思っています。
このブログではチーム制作や担当者を分割しての制作に向いている、という表現をしてきました。
でも、ひとつのシステムで利用できる範囲が広いということは、CMSの学習に長い時間を割けないSOHO・フリーランサーとも相性が良いのだな、と、他のユーザーさんとの交流を通して改めて感じました。
私はまだまだa-blog cmsに関しては勉強中の身です。また札幌でコツコツ自習となりますが、これからももっと理解を深めて行きたいと思います。