大人気のソーシャルゲーム「Ingress」をプレイしています。
このブログを見に来る方には説明はいらなそうですが、Googleが提供する、スマートフォン端末と位置情報を使った陣取りゲームです。
寺院、彫像、文化遺産などにある謎の物質「XM」を、青と緑の陣営に分かれて奪い合います。
そんなにやり込んではいませんが、Ingressはいろいろな意味で気に入っています。
今回はCMSとは関係なく、Ingressにまつわる考察、諸々を書き散らしてみます。
「緑」にした理由
最初のスクリーンショットでわかる通り、私は「Enlightened(緑・覚醒派)」のエージェントです。
名古屋市は緑が優勢ですが、まわりはあまり関係なく、自分で選びました。Facebookでずっとスペルを間違って投稿していたのは内緒です。
「Resistance(青・抵抗派)」の説明や、青陣営があちこちに放っているコピペを見る限りでは、緑陣営は、おっさん好きな中二病にしか見えません。
(実際、緑陣営はハマりすぎた悪質なプレイヤーが多いようですが…)
ですが、Ingress一周年の際に公開された、これまでのストーリーの日本語訳をじっくり読み込むと、いろいろと引っ掛かるのです。
とても長いのでここでは説明しませんが、
「緑陣営のハゲたおっさん=ローランドが殺された背景は?」とか、
「スーパーコンピュータADAが青陣営のかわいい女の子=クルーを支配しつつある気がするのだが?」とか、
単純に「青=人類の未来を守る者たち」とは考えられないのです。
Ingressのストーリーは、今後の青・緑の情勢によって変わっていきます。
私は個人的に、XMとシェイパーが知る、裏の世界の秘密に興味があります。遊んでいればわかることでしょう。英語わかりませんが。
Ingressダイエットで世界を広げる
Ingressをはじめて、大きく変わったのが「普段の移動ルート」です。ガチ勢とは比べるべくもないですが、以前よりも歩く距離が長くなりました。
ダイエットでいちばん確実なのは、毎日早足で歩いて、基礎代謝を上げることです。Ingressを遊び続ければ、いい健康づくりになりそうです。
もうひとつ、今までは大きな街、いつもの通りしか歩かなかったのに、ポータルを探して新しい街、入ったことがない通りを歩くようになりました。
名古屋では寺社や史跡、札幌では美術品がたくさんポータルになっています。
地元のベテランエージェントに導かれて、今まで知らなかった小さな文化財に出会うのが、とても楽しいのです。
北海道ガチ勢のハンパない領土争い
土地が広く、観光客の出入りが多い北海道では、エージェントたちの活動も激しいものがあります。
下の画像は、Ingress Intel Mapで見た、2014年10月27日の知床周辺の戦況です。
右上の知床横断道路から、左上のオホーツク海沿岸地域に向かって大きなリンクが貼られています。
どちらの地域も、飛行機と車で半日移動しなければたどり着けない地域です。しかも、知床横断道路は夏期しか利用できません。
知床を制圧した青のエージェント(オーナーは同じ人です)は、それを計算し尽くしたうえで、大量のアイテムを溜め込んで現地へ向かい、ポータルを作り、リンクを貼っているのです。凄まじい熱意です。
これから春まで、知床には「スキー」でしか入ることができません。緑勢ならやりかねません。
Googleにコントロールされる子羊たち
30年前、「花とゆめ」で「赤い牙 ブルーソネット」というマンガが連載されていました。
超能力少女と、世界征服を狙う悪の組織との闘いを描いたSFですが、後半、まるで今の社会を予言するような展開となります。
全く新しいCDプレイヤーが発売され、「音を見るように体験できるのが気持ちいい」と、空前の大ヒット。
すっかりハマって、一日中イヤホンを付けっぱなしになってしまう若者たち。麻薬的な効果がある裏CDも取引され、中毒者、自殺者も出はじめます。
それに並行して、短絡的に残酷なことをする若者と、やりすぎなリンチで報復する若者が急激に増えます。
しかし、マスコミや司法が、後者を「正義の味方」「浪花節」的に扱うので、人々は状況にマヒしていきます。
どれも悪の組織が計画したもので、終盤、プレイヤーを通してマインドコントロールを受けた若者たちは、組織のエスパー「パトナ」にまとめて「使い捨ての兵隊」として支配されてしまうのでありました。
世界中のエージェントを魅了し、すべての行動と個人情報を掌握する「ADA≒Google」。
若者を操るパトナが、ADAに見えてきてしまいます。
だからってIngressをやめるわけでもないですし(笑)かなりきわどい内容なので万人にお勧めはしませんが、30年後の「今」が見える、興味深い作品です。
そんなこんなで、どうでもいいことを書き散らしてみました。
私はIngressをプレイしているときは、重要なことをする以外はイヤホンをほとんど付けません。
せっかく現実世界に限りなく近いゲームなのですから、Enlightenedのエージェントのひとりとして、現実を楽しみたいと思っています。