2009 年6月27日に開催された、CSS Nite LP, Disk 6 「CMSリベンジ編」の参加レポートです。
17:45~
「a-blog cms」
ベンダー:
アップルップル
【使用経験なし】
正式公開になりました
a-blog 2004年~ 有料ライセンス契約2000件以上
→CMSへのニーズの変化に対応するためパワーアップ
本当は「a-blog」自体が「CMS」を名乗るはずだったが諸々の事情で「ブログ」となった経緯がある
(つまりはじめからCMSとして開発されたもの)
WEB制作会社が作るCMS
いつも制作をしているから「欲しい機能」をすぐ反映できる
使う機能ははじめから!
- フォーム機能
- ユーザー権限別の管理
- カスタムフィールド
- SEOとLPO
- キャッシュ機能
- モバイル対応
+オプション
公式オプション機能の充実:開発情報を公開し自主制作が可能
テンプレートのしくみ
システム内の「themes」フォルダに静的サイトをそのまま投げ込む
テンプレートの設定画面で
- 「使用するテーマ名」を投げ込んだフォルダの名前にする
- 「トップページにするHTMLファイル名」を指定する(任意)
- 「アーカイブとして扱うHTMLファイル名」を指定する(任意)
…といきなり静的サイトが反映される(らしい)
サイトに含まれている画像ファイルの相対パスも自動で補正されるため、事前の修正作業がいらない
独自タグはSSIを使用
例)サイト内にログインフォームを作りたい場合は表示したい箇所にSSIのincludeを記述
DreamweaverはSSIに対応しているためローカルで構築作業が可能
管理画面もDreamweaverでデザインできる
入力項目+hidden要素で必須項目等の設定をする
(WebbingStudio追記:CGIのメールフォーム等と同じ形式?)
例)ジェイプロジェクト硬式野球部の試合結果:スコアボード部分は実際の表示画面に限りなく近くなっている
記事表示フォーマットはいろいろモジュール化されているのでHTMLには開始/終了タグを書けば出力される
カスタムフィールドの内容はメタデータで登録されているので、簡単な絞り込み検索等はすぐ作れる
a-blogから進化した更新画面
WYSIWYGではなく、カスタムフィールドのオプション項目でレイアウトなどを指示する
フォームオプション
文字種・文字数制限だけではなく自動修正も行う(全角数字を半角数字に変換など)
メール取得のほか、CSVによるログ取得
入力ステップの分割→モバイル用に複数ページの管理画面も作れる
ルール機能
条件分岐トリガーも色々あります
ユーザーID / カテゴリーID / エントリーID / ユーザーコード
カテゴリーコード / エントリーコード
ユーザーエージェント(PC・モバイル等)
まとめ
- がんばるWEB制作者のためのCMS
クライアントのために使いやすい管理画面を作れる - a-blog cmsひとつでシステム構築いろんなモジュールが付いている
- HTML/CSSという現在の知識で使える
Dreamweaver等のツールでそのまま作成
リリース記念パック(8月末まで)
基本ライセンスパック 52500円 →オプションパックも付いてくる!
感想
今回のLP6で、いちばん(いい意味で)予想を裏切られたのがこの「a-blog cms」でした。ブログシステムとしての実績もあり、デモサイトを見た感じでは管理画面のUI・構築システムもかなりわかりやすいです。
参加前にざっと各CMSの公式サイトを見てはいたのですが、やはり細かい機能はきちんと話を聞かないとわからないものですね。
デザイナーの視点として注目したのが
- 管理画面フォームもデザインできる
(他のCMSもできますが、プレゼンテクでしょうか) - Dreamweaverとの連携
- 文字種・文字数制限だけではなく自動修正も行う
- テンプレート側でエントリー内の画像サイズを制御できる
(MTも難しいですができます) - 安価なサーバーでもほとんど設置できる
という点で、特に三つ目の「表記ゆれ」への対応は、CMS構築後にデザイナーが頭を悩ませる問題のひとつなのでかなり興味を持ちました。
Dreamweaver でのデモンストレーション画面で、独自タグを「スニペット」として登録しているのが気になったので、懇親会で代表のやまもとさんに聞いてみたところ
「モジュールのスニペットを公開しているので使ってください^^」
とのことです。
むー、WEBデザイナー・コーダーのかゆいところに手が届いてます。
結果として「乗り換えたいCMS」のアンケートでは一位に選ばれました。私も同感です。
(ちなみに、仕事で使えそう!はSOY CMSが一位だそうです)
というわけで、SOY CMSと並んで、今後の対応を予定しているのです。
うわーまずは設置しなくちゃ…
欠点をあげるとすれば、毎度細かいですが
<meta name="generator" content="a-blog cms v1.0.1" />
がヘッダに著作権表記として入るところです。
外せるかどうかは今の時点ではわかりませんが、ダウンロードページで警告しているところを見ると強制ぽいです。
何のツールを使っているか徹底的に隠したい方はご注意ください。