a-blog cmsの企業向け公式テーマ「site2015」を軽量化し、個人サイトや学習目的に利用しやすくした「site2015mini」を、GitHubに公開しました。

https://github.com/webbingstudio/ablogcms-site2015mini

表示確認用エントリーを含む、インポートデータ一式も同梱しています。テーマ自体はMITライセンスにて無償配布しますので、a-blog cms本体のライセンスに基づき、学習用、プロトタイプ用にご自由にご利用ください。

一覧ページの変更

軽量版は、一覧ページが特に大きく変わっています。

site2015の一覧ページは、フォトモジュールを使っているため「画像がないエントリーが一覧に表示されない」という欠点がありましたが、site2015miniでは画像がないエントリーも代替画像付きで表示されます。

また、カテゴリータイトルはスリムにして、背景画像がなくても使えるようにしました。
自分用のサイトに導入してみて、著作権に影響がなく、上に黒いフィルターや文字が乗っても違和感がない画像を調達するのは、けっこう大変だったからです。

ユニットの追加と削除

本文については大きな変更はありませんが、「site2015」にはない「動画ユニット」を追加しています。
a-blog cmsの動画ユニットは、ID指定だけでYouTubeを呼び出せるので、クライアントさんにも好評な機能のひとつです。
そのかわり、上級者向けで、商品情報のコンテンツがなければ出番がない「カスタムユニット」は削除しています。

お問い合わせフォームの簡素化

site2015テーマは、住所や連絡先を持った、中小企業向けのテーマです。このため、お問い合わせフォームも項目が多めになっており、サイトには住所、電話番号を掲載することが前提になっています。

目的が合致しているときは大助かりですが、個人サイトや情報サイトに使うときは、逆に削除する必要が出てきます。会社名や相談目的などの項目は削除し、お問い合わせフォームの上に電話番号などを任意で書けるようにしました。

削る機能、残す機能

site2015miniの大きな特徴は以上です。

軽量版を作成した経緯は、これまでの、site2015のカスタマイズ解説の記事でも書いていた通り、本来のsite2015が「多機能すぎる」ためです。
CMSの公式テーマは、そのCMSの特徴をプレゼンするデモサイトにもなります。このため、多機能なCMSほど公式テーマの実用性が下がるというジレンマが生じます。a-blog cmsの「site2015」テーマはデザイン・コーディングとも完成度が高く、スマホにも完璧に対応しているだけに、もったいない話です。

これまで受注してきたお仕事の経験から「削る機能」「残す機能」を検討して、バージョン1.x系からご無沙汰のユーザーや他のCMSのユーザーが扱いやすいよう、手を入れてみたつもりです。
ぜひお使いのa-blog cmsの子ブログにでもインポートして試してみてください。

この記事を書いた人

うぇびん

愛知県豊橋市に住んでいる、荒ぶるウェブおばさん。WordPressをはじめとした各種CMSを研究するのが好き。札幌のIT企業のビットスター株式会社に所属しています。