札幌の友人たちが勤めている開発会社、インフィニットループが、iPhoneを持って会社を出入りするだけで、出退勤記録を付けられるシステムをリリースしたそうです。
20名以内の会社で、データ保存二ヶ月までなら無料で利用できます。
きちんと記録を付けたり、エクスポートする場合は月額5,000円からです。
インフィニットループは、大手各種ソーシャルゲームの開発をしている、プログラマの間では著名な会社です。
一瞬で数十万ユーザー分のデータベース処理を平気でさばくようなシステムを構築しているので、安定性は保証できます。
環境を変えるためのツール
このところ、過労自殺の訴訟のニュースが後を断ちません。
ブラック企業大賞は今年も大にぎわいです。
一所懸命仕事をしていたら、ふんばりどきには、残業も徹夜もします。
問題は、残業をすること自体ではなく、会社がそれを強要する環境を作っているところにあるのではないでしょうか。
環境を変える努力のひとつに、出退勤記録があります。
シュキーンの場合、iPhoneの位置情報で正確に記録を付け、社員にも記録を開示し、かつクラウドという第三者の環境に保管するわけです。
会社側としてもホワイトにならざるを得ません。
事務的にも、経理がひとりしかいないような中小企業は、給与計算が楽になりそうです。
会社勤めの頃、タイムカードを毎日手書きしていたことを思い出しますw
「シュキーン」のようなシステムが当たり前になれば、「クラウドで出退勤を管理している」ことが採用の売りにもなるし、積極的に導入しない会社からは、社員は離れていくでしょう。
スマホを使ったクラウドシステムは、運用費の安さが魅力です。
「シュキーン」が、ブラック企業大賞どころかニュースにもならないような、中小企業を変えるかもしれないなあと、勝手に期待してみます。
インフィニットループは元々、社員待遇がよい会社です。
実力があれば、裸足だろうが、机がフィギュアまみれだろうが、経歴ゼロだろうが構わないと、採用情報で豪語しています。
<!– 個人的には、隣のデスクが写真のような状態だったら集中できないですがwww –>
最初に書いた通り、友人の何人かは、この会社で働いています。
新作ゲームのリリース前はたいへんそうですし、重要なIT系イベントには休日を返上して参加することもありますが、私の知っている範囲の社員さんたちは、いつも楽しそうです。
「雇用側と被雇用側の信頼があれば、正確な記録を付けても構わない」という、会社の自信の現れでもあるのかなと思います。