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CSS Nite LP6「CMSリベンジ編」 (4) RCMS

cssnite_lp6

2009 年6月27日に開催された、CSS Nite LP, Disk 6 「CMSリベンジ編」の参加レポートです。

lp6_rcms

16:50~

RCMS
ベンダー:
株式会社ディバータ
【使用経験なし】

RCMSは設計思想が独自

Relational Contents Management System
=「関連性を使ってコンテンツを管理するしくみ」
コンテンツをフォルダ単位ではなく「メタデータ」として扱う

長所:
情報設計がされたサイトを構築しやすい
サイトの成長に対応できる
短所:
デザイナーにはややハードルが高い

リリースの経緯

在籍していた早稲田大学ラグビー部のために2000年頃開発
今ではサイトは月間300万PV
Youtube公式チャンネルとも連動予定

※WebbingStudio注:サービス開始したようです。各試合に沿った動画が案内されてますね^^

CMSを入れたことで…
「スポーツマンが広報なんかするもんじゃねえ」
→「ファンや身近な人の評価を聞けて楽しい!」
→学校も活動をよく知ることができて予算出してくれたり…
いい循環

CMSの利点がよくわかってRCMSをシステム化→2009年3月に正式版をリリース
「だれでも」「どんなウェブサイトでも」作れるCMSへ

設計思想に関して

会社概要など、項目が決まっているものはシステム側で入力フォーマットを用意している
各種スポーツの試合情報 / ブログ / カタログ / 画像 / 動画 / 物件管理 / 用語辞典 etc…

ページ内のコンテンツは細分化できる
画像 / 人 / 文章 / 日時 / 場所 etc… 200個くらい

コンテンツをひも付けできるようにすれば無限のサイトが作れる

コンテンツをどう配置するか+コンテンツをどう表示するか
=Information Architecture

SaaS版について

  • サーバーもセットになっているのでインストール不要(ディバータがシステムを保守してくれる)
  • モジュールがたくさんあるのでプログラミング不要
  • 要望が多ければすぐ対応

更新の負担を軽減

ログインすると実際のページに小さなツールバーが表示され、更新したいところをその場で編集
記事を書くときに「関連のある情報」を管理画面で指定→横リンクが生成される
写真の一括アップロード機能も有

100種類以上の機能

全て自社開発
機能ごとの連携なども充実

安定性

「バージョンアップしたら動かなくなった」というようなことはSaaS版での経験が長いので少ない

Googleの各種サイトマップ規格に全て対応

動画サイトマップ
記事サイトマップ
ニュースサイトマップ
地図サイトマップ …etc

モバイル対応

マルチデバイス対応といった方がいい
「コンテンツは蓄積し、WEBサイトは進化させる」思想なので配信媒体の融通がきく

SEOに強い横リンク

関連付けによる横リンクの充実→ページ数の増加

多段式承認ワークフロー

執筆した記事が現在どこまでOKをもらっているかがわかる

SaaS版の性能

500万PV / 月以上の処理実績

独自の開発モデル

β版を無償リリース←→フィードバック
ライセンスコストを軽減

実演デモ


感想

RCMSは、「情報の関連付け」に重点を置いたCMSです。

ブログの記事を見ると、「カテゴリー」「タグ」がブログの記事同士を時系列とは別の方向につないでいるのが分かります。この記事でいえば「CMS」「< a href="http://blog.webbingstudio.com/tag/cssnite">CSSNite」がそうです。

ディバータさんの説明によると、RCMSはコンテンツ内の一要素だけではなく、全ての要素に対して共通項を探したり、絞ってのリストアップが簡単にできるというシステムのようです。

例えば早大ラグビー部の6月28日の招待試合のページを見てみると、関連する試合・試合の動画・出場した選手・試合を行った場所の地図が一連表示されています。
さらに出場した選手のページへ行くと、各選手が何年生で、どんな性格で、過去にどんな試合に参加したのかまでワンクリックで知ることができます。
これはMovableTypeでもやろうと思えばできるんですが、構築にとんでもない手間がかかります。ここまで細かいことを想定したCMSは少ないと思います。

また、ソフトウェアを配ってインストールしてもらうよりは、SaaSでの提供をメインとしているようです。

SaaSとは、ソフトウェアを開発元のサーバーからブラウザ等のネットワークを通して提供するシステムのことです。
ディバータさんが最も適していると考えるサーバー環境から、常にメンテナンスした状態で提供しているのと、買い取ると100万円を超えてしまうライセンス料を月額という形で抑えられるのがいいところです。

しかし、プレゼンが全体を通してわかりにくかったです。

話が前後していたり、デザイナーには概念がわかりにくい言葉(Relational / SaaS)の説明が少なかったり、いまいち口調に抑揚がなかったりで…
すみません、最後の実演デモのところで力尽きて寝てしまいました…
今後(6)でまた触れますが、プレゼンテーションというものが製品の売上げ、印象に直結する恐ろしいものだということを改めて実感することになりました。

Relationalに関してはわかったけど、SaaSがよくわからない。ASPとはどう違うのかとか、じゃあレンタルブログもSaaSの一種なのかとか。誰か説明キボン。

この記事の内容の大半は、帰りの飛行機でいただいた小冊子を読んでおさらいしています。
RCMSの小冊子は、機能面の説明などすごく充実してて良いです。興味があるけどこの記事ではよくわからないという人は、ディバータさんに請求してみるのがいいかと思います。

私の現時点の印象としては、

  1. 人物・店舗などの多くの属性を扱うサイトにはかなり有用ではないか
  2. SaaS版メインなので新規サイト構築には有利
  3. だけど既存サーバーがある場合には移転を即さなければいけないので、サーバー知識が深い人がチームにいなければクライアントへの説得が難しいのでは
  4. モジュールをほとんどディバータさんが提供しているので、コアの詳細なカスタマイズはできるのかが気になる

というところです。