WEBデザイナーとプログラマの関係改善を考えてみる

北海道WEBコンソーシアムの定例会に行ってきました。

北海道WEBコンソーシアム定例会「デザイナー・プログラマーの連携のベストプラクティス」

WEBデザイナーは、WEBサービスやCMS等の制作で、プログラマと協業することが多くなっています。
私はまだプログラマさんとの協業経験は少ないですが、かなりの確率でトラブルが起こって、ひどいときは業務に影響するようです。
何故そんなことになってしまうのでしょうか。

今月のWEBコン定例会はLocalPHP部と共同開催という形で、“デザイナーとプログラマの双方の不満から、それを解決するためにはどのようなことをしたらいいのかを導き出すセミナー及びディスカッション”が行われました。

セミナーでは、デザイナー側の長谷川さん(@h2ham)、プログラマ側の松井さん(@ketaiorg)がそれぞれ

  1. 協業で困ったこと
  2. 自分の業種側が歩み寄るべき点
  3. 相手の業種側に希望する点

を挙げていきました。

…のですが、打ち合わせをしたわけでもないのに、お互いの内容がほぼ一致する結果になりました。
表にしてみます。

  デザイナー(長谷川) プログラマ(松井)
自分の業種側が歩み寄るべき点
  • プログラミングの基礎の一部でも覚える
  • 抽象的な表現をしない、どのように動作させたいなど具体的に
  • localhost、Subversionなど効率の良い作業環境を少しは整備する
  • CMSの基本カスタマイズ、JavaScript(jQuery)など身に付ける
    =今後必須のスキルとなっていく
  • 便利なことは覚えるのが大変だが極力取り入れる
  • 技術至上主義
  • 日本語を話さない(無駄に技術用語を使う)
  • コミュニケーション能力の不足=空気読めない
  • 自己中心的

なので

  • 会話しよう、コミュニケーションしよう
  • 技術用語は控える、言いかえる
  • 自己中心的な設計は避ける
  • フォルダ構造やファイル名はしっかり相談して決める
  • 納品後、長期間メンテするのはデザイナー側が多いことを理解する
相手の業種側に希望する点
  • コミュニケーションをしてほしい
    Skypeでの重要な連絡を「どう返事していいかわからなかったから」という理由で無視されたことがある
  • 社内用のドキュメントを用意してほしい
  • ソースにコメントを入れる等してほしい
  • フォルダの階層・場所はわかりやすくしてほしい
  • 設計等でユーザー側の視点を持ってほしい
  • 「楽する努力」をしっかりしてほしい
    ページ内パーツを共通化しないなど、それ全部手で直すの?なことをする
  • FTPをいちいち手でアップとか辛くないの?
    (localhost・サーバー同期など作業環境の整備)
  • PHP・Smartyの構文は壊さないでほしい
  • テンプレートの条件分岐くらいは覚えてほしい
  • JavaScriptはある程度でいいので覚えてほしい
    (jQueryは完全にデザイナーの領域)
  • ユーザーインターフェースについての意見がほしい
お互いが努力すべき点
  • どちらもユーザー視点を忘れずに
  • 双方ともコミュニケーションをしっかり取れるようにする
  • 納品後の管理についても考慮する
  • 仕様を定める
  • めんどうくさがらない
  • コミュニケーション不足を補うため、ドキュメントをしっかり作ろう
  • メモ書き程度でもいいので残して伝える
  • プルダウン等のよくある改修方法は文書化する
  • 作業時間に余裕を!
  • Subversionの導入

デザイナーとプログラマの反省点・要望は、ほとんどの形で一致しています。
つまり、お互いの歩み寄りが足りないまま協業している状況に、原因の一端があります。

webcon090828

これ以外の細かい部分は、

  • 思想的な問題(オープンソース至上のプログラマ/著作権と意匠を重視するデザイナー)
  • 業態の問題(初期から入り納品まで集中するプログラマ/中期から入り納品後も改修を続けるデザイナー)
  • 金銭的な問題(長期案件をまとまった見積で請け負うプログラマ/短期案件を手頃な見積で請け負うデザイナー)
  • 雇用関係の問題(プログラマが雇用側/デザイナーが雇用側/どちらもフリー)

が複雑に絡んでくると思います。
こればっかりは、コミュニケーションを重ねるしかないでしょう。

また、表を見たらすぐわかることですが、トラブルの半分は相手の性格によるもので、業種以前の問題です。
WEB コンの定例会に参加するような人たちは勉強熱心だったり、自分からコミュニケーションを望むような人たちだから、上の表に載るような人はそもそも今回のセミナーを聞いてないのです。

じゃあどうするのか。

改善意識を持ったデザイナー・プログラマが結束して、外堀を埋めてしまうしかなさそうです。
情報を交換して、協業経験をためて、ワークフローやルールを整えて、困ったさんが出たら注意できる環境を作るということです。

簡単ではないですけど…><


「本当は歩み寄らなきゃならないのは、僕らプログラマの方なんだよね」

と、懇親会でプログラマさんに言われました。

確かにデザイナーはよくしゃべる人間が多いですが、それがコミュニケーション能力につながっているのでしょうか?一方的に文句言ってるだけかもしれません。

それに、私は最近の案件ではじめてSubversionを使うことになったのですが、正直「難しそう…めんどくさい(´A`)」と思いました。実際にちょっとがんばって使ってみると、バックアップも楽だし協業相手に迷惑をかけないし、とてもいいツールなのに。

どっちかが引くのではなくて、双方が歩み寄れればいいですよね。


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この記事を書いた人

フロントエンドエンジニア

うぇびん

愛知県豊橋市の、荒ぶるフリーランスおばさんエンジニア。主な業務はCMSの構築、ウェブ制作全般。a-blog cms・WordPress・MTなど。マイクラ歴12年。得意な魔法はバイオだけど、そろそろ魔人さんにクラスチェンジしてフレアを撃ちたい。
個人のTwitter: @webbingstudio